プリウスの寿命は7年?
久々に荒唐無稽な記事を見た。8月28日の時点で読者の方から質問を受けチェックしていたのだけれど、あまりの「う〜ん!」に誰も信じるまい、と思い放置していた。するとここにきていろんな人が取り上げ、ハイブリッドの批判を繰り広げている。間違いはそのまんまにしておけないでしょう!
・マツダよいしょ。ハイブリッド大否定の記事
例えば「トヨタ製ハイブリッド車の多くは3回目の車検(7年目)を受けず廃棄されている。車検費用にニッケル水素バッテリーの代金+交換工賃の支払いが重たいからだと想像できる」(文章そのまま)。つまり2代目プリウスって、7年以内で廃車になる、と”推測”し書いているのだった。
参考までに書いておくと、私が2003年9月に買った2代目のプリウスは、すでに10年経過。5年目にバッテリーの使い方としちゃ厳しい高温の沖縄へ引っ越したものの、今だ絶好調! 走行用バッテリーどころか、制御用12Vバッテリーさえオリジナルのままだ。ちなみに中古車相場も強気。
なんたって2004年式の走行10万kmで最低50万円の売値が付く! 7年落ちの走行7万kmだと120万円は下回らない。超人気車なのだ。そんなに高く売れるクルマを廃棄するなど、少しクルマに詳しい人なら普通じゃ考えられぬ。だからこそ荒唐無稽で誰も信じないと思っていた次第。
この記事を書いた人はプリウスのバッテリー保証が5年/5万kmなので7年したらダメになる、と実情も調べないで書いたようだけれど、同じバッテリー、アメリカだと2005年から8年/16万kmの保証を付けている。10年/12万kmくらいのプリウスであれば、余裕のよっちゃん。
そもそもアメリカの排気ガス規制をクリアするには、それ以上の耐久性が必要。2003年にデビューした2代目の最初から、最低で10年/16万kmの耐久性を持たせてます。車検3回目を受けないで廃棄されているという情報、どこから得たのか知りたい。まぁそのあたりはトヨタの仕事ですね。
ということでトヨタのハイブリッドの走行電池、2代目プリウス以後の世代では12年/16万kmは全く問題ないと考えていい。15年持つかどうかは不明。ただ電池交換は15万円くらいで出来る。普通のガソリン車との燃費の差を考えると、3万km走ればモトが取れるのだった。
<おすすめ記事>