ラリー開始その3
それにしても暑い! タイは「暑い時期」と「凄く暑い時期」「とんでもなく暑い時期」という三つの季節があるそうな。4月と5月の中旬くらいまで、タイの盛夏である。10時で外気温35度。Tシャツ+短パンで風通しの良い日陰に居たって暑い! なのに毛布のようなレーシングスーツ着てヘルメットと手袋してます。
SS2でヒットしたドアとタイヤハウス回り。こらお金掛かるぞ!
それだけでも150%熱中症ゲットの状況なのに、SS中は窓を締め切ったまま。加えてエンジンルームやミッション、排気系の熱がそのまんま車内に伝わってくる。サウナみたいなもの。朝から水をタップリ飲んでいるのだけれど、全くトイレに行ってない。アタマちゅらちゅらになったらラリーどころでないため、体調の管理が必要。
SS3とSS4はSS1のリピート。25秒のマージンがあるので少し抑えて走ったら、そんな余裕カマすの、10年早かった。SS3でイッキに10秒も挽回されてしまう。このSS、全長7,67kmと短いけれど、超高速。高速のブラインドコーナーで少しでも気持ちを緩めると、あっという間に差が開いてしまう。
SS3 マリーニ選手 4分58秒 私 5分08秒 終了時点で15秒のリード
SS4は少しプッシュしたら4秒の遅れで済んだ。これで直進安定性良ければも少し踏めるのに……。と考えながらスタートしたSS2のリピートとなる長いSS5の後半で、今度はガッツリとハンドル重くなった! 明らかにパワステのトラブルである。パワステ壊れたら重いの重くないの! WRCでたまに見るシーンです。
SS4 マリーニ選手 4分55秒 私 4分59秒 終了時点で11秒のリード
ワダチで取られるハンドルを抑え込むだけで精一杯! とてもじゃないが攻めるなんて不可能。いや、コースに残っていることすら難しい。むしろSS終わるまでウデの筋肉が持つかどうかだ。いやいやジムに通っていてよかったです。SS終わって一般道に出て交差点を右折しようとしたら、ほとんどチカラが残っていない。
SS5 マリーニ選手 14分28秒 私 14分41秒 終了時点で2秒の負け
もちろんイッキに逆転され2秒遅れ。というかパワステが直らない限り残るSSを走りきることなど不可能。90度のタイトコーナーなんか曲がれないでしょ。何とかSSを走り切れたのは火事場の馬鹿力だったんだと思う。しかもパワステ関係のスペアパーツ、全く持ってきていない。悔しいけど仕方なし。直らなかったらリタイアです。
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2秒差のなかの痛恨のメカニカル(パワステ系)トラブル残念ですね・・。なんとか修復できラリーを続けられることを祈っております。日本より応援しています!