これは酷い! 業界最高水準をうたっていたコスモのハイオク洗浄添加物入っておらず!
毎日新聞が抜いたのは、コスモ石油のハイオクのインチキ宣伝。記事によれば1992年から『スーパーマグナム』について「汚れを取り除く清浄剤が使われている」と宣伝していたものの、どうやらレギュラーと同じレベルだったようだ。ちなみにレギュラーにも燃料の組成物によってエンジン内部に汚れが付かないような添加物は入ってます。ただそれじゃ汚れは落ちない。
いろいろ調べていたら、自称「デポジマイスター」の面白い動画を見つけました。このタイプの人はマニアックなので参考になります。デポジマイスターによれば「シェルのハイオクのみ効果はありそう。エネオスは効果認めず」。エネオス、コスモと同じハイオクだから当然か。とはいえシェルのハイオクであっても、専用のデポジ落とし効果のある添加剤の方が効果的だという。
下はシェルのVパワーの紹介に使われている写真。レギュラー使って汚れの付いたバルブ(吸気バルブ)と、その後にVパワー使い8000km走りクリーンになったバルブを並べている。ちなみに直噴エンジンだと思う。直噴エンジンはEGR(排気ガスをもう一度吸気に戻す)の中に含まれている”すす”で真ん中にようになってしまう。これを落とす効果を持つようだ。
下はエネオスの宣伝に使われている写真。エネオスの場合も「こんなにきれいに!」と表示してあり、左のススだらけのバルブが右のクリーンなバルブになると思わせる。「86%低減」は浄化効果についちゃ「無い!」ということになり矛盾しますが。とはいえほとんどアウトに近いと思う。コスモは清浄効果あると言ってきたのだから”真っ黒”でしょう。酷いもんだ。
私も今まで「レギュラーでもハイオクを何回か入れれば汚れが落ちる」と書いてきた。昭和シェルからそういった添加剤が入っていると聞いてきたからだ。他のハイオクも清浄剤入っているとアピールしているので同じだと思った次第。つまり私も間違った情報を流してきた、ということで。面目ありません! 謝罪させて頂きます。清浄効果狙うならシェルの看板出てるスタンドで。
その他のハイオクを入れているなら、走行3~5千kmに1回くらいのタイミングで清浄効果のある燃料添加剤を入れるのがベストだと思う。信用出来る大手ブランドならどこの燃料添加剤でもいいだろう。特に直噴エンジンに乗っているなら吸気バルブの付着物を落とすため使うことを推奨しておきます。
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