ホンダF1、パワーユニットをコースに合わせ『松竹梅』で使用へ! 週末は松パワーです!
今のところ年間13戦が決まっている2020年F1選手権で使えるパワーユニットは2セット。平均6,5レース持たせないとならない。今後、レースが15戦に増えれば3セット目も使えるものの、それでも4戦終わった時点で2セット目を投入するのは早いということになる。モータースポーツメディアを見ると、様々な憶測が飛び交ってます。ちなみにホンダのリリースによれば「技術的な問題無い。戦略的な理由」とのこと。
真実やいかに? 結論から書くと、ホンダの主張通り「戦略的な理由」のようだ。F1が開催されているサーキットを見ると、徹底的にパワーを必要とするコースもあれば立ち上がりのドラバビリティ&トラクション重視のコースもある。前者を速く走ろうとする場合、当然の如く絶対的なパワーが必要。後者の場合、いわゆる「デブロイ」と言われるセットアップである程度カバー可能。
一方、レギュレーションでシーズン中のバージョンアップは許されていない。つまり現在のパワーユニットのまま戦わなければならないのである。そこでホンダが3戦目から選んだのは「寿命を削ってパワー出す」戦略。御存知の通りF1は予選と本選のパワーが明らかに違う。だからこそ予選と本選のラップライムも全く違う。予選は寿命を削ってパワー出しているのだった。
ホンダは3戦目から寿命を切り崩し、予選で使う領域を使い始めたということです。とはいえ切り崩してばかりだと13戦持たない。そこでパワーが必要なコースや、デブロイで対応出来るコースを「松竹梅」に分け、パワーユニット毎にミックスしていこうという作戦だ。2戦を『竹』パワー。2戦を『松』パワーで使った1セット目も、テクニカルなトスカーナGP(ムジェロ)とロシアGPで『梅』パワー使えば6戦持つ。
5戦目の「70周年記念GP」で使う2セット目は、シルバーストーンを『松』で走り、ベルギー(スパ)とスペインは『竹』。イタリア(モンツァ)が『松』。このあたりで15戦開催が決まったら3セット目を投入して走り切る、といった戦略のようだ。最後の方は厳しいかもしれない。けれど夢も希望も無いレースを続けるよりずっと良い、ということです。その間、シャシの改良に期待したい。
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