国際競争力のある自動車産業にとって円安は美味しいことだらけ。為替介入で日銀も大儲け!

このところの円安で悲観論大好きな大手メディアは悪い話ばっかりだ。さすがの日銀も「少しは何とかしなくちゃ」ということで為替介入している。日銀、円高の時は為替介入で安いドルをたっくさん買った。直近では2011~2012年に80円くらいで買っている。トータルすれば安く買ったドルを80兆円くらい持っているハズ。そいつを22日は145円で売った! 1ドルあたり65円儲け!

過去を見ると1年間で35兆円くらいの円売りドル買い介入をしていることもあるため(80円なら4400億ドル分)、こいつを1ドル140円+αで売ったら62兆円! なんと27兆円も儲かる! この際、日銀はどんどんドルを売って儲けたらいい! 為替介入は博打と同じで胴元が一番稼げるようなシステムなのだ。ちなみに米国債を売るという話はアブナイから誰もしない。

2012年まで続いたキッツい円高時のクルマ達

自動車メーカーも儲かる! 海外生産車については1ドル80円になったって耐えられるし、日本から輸出する生産車もおそらく1ドル100円くらいで利益が確保出来るようになっていると思う。1ドル140円なら、もう笑いが止まらない。こう書くと「材料やエネルギーコストが上がっている!」としたり顔の人も出てくるけれど、原材料が30%上がっても完成車への影響は5%以下です。

1ドル100円の利益分岐点が105円になるだけ。そいつを140円で売るのだから一段と儲かる。自動車産業に限らず、輸出や海外進出して黒字計上している企業は皆さん笑い顔を抑えるのに精一杯だと思う。だから危機感無い。この点を憂慮している。本来なら濡れ手に粟のような状況の今、攻めるべき。参考までに書いておくと、大儲けしていた時期のスバルは投資しなかった。

そいつが今のパワーユニット問題になっている。莫大な利益を上げている時期にパワーユニットの投資をしておけば盤石だったのに。おそらく2022年度決算はどの自動車メーカーも素晴らしいことになるだろう。このタイミングで足元を固めたらいい。財政難だった日産や三菱自動車は全て今までのウミを出し切り、リスタート出来る。神風のような追い風です。

当然ながら海外から調達している材料や製品でビジネスをしている人は厳しい。私も以前家業の鰻屋を手伝った際、仕入れが1kg/1800から6000円になってニッチもサッチも行かなくなった。手厚い補助を受けられる業種だってあるけれど飲食業は国も冷たい。この時の値上がりで東京の鰻屋が半分以下になったそうな。逆に生き延びた鰻屋は強くなっている。

デニーズのモーニングは660円/写真デニーズ

世の中そんなもの。知恵を絞り努力するか転戦するしかない。ただ今のような円安はそう続くまい。やがてインバウンドも戻ってくる。世界から訪れたら日本は天国だ。東京のホテルが6000円で泊まれると聞いたアメリカ人は、腰が抜けるほど驚く。同等のホテル、ニューヨークだと2万円以上。デニーズでコーヒー付きの朝ご飯セット食べて660円。アメリカなら2800円!

普通、その国の通貨が安くなっているときは国も厳しい。けれど我が国は借金無く、自動車業などが稼ぐ莫大な収益で経常黒字。役人さえ足を引っ張らなければもっと稼げる! 実際、貯蓄増えるワ高価なフネが売れまくるワで好況です。どこに言っても清掃は行き届いており美味しいものを食べられる。だからこそ外貨稼ぐ自動車産業は重要なのだった。皆さん前向きに頑張ろう!

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4 Responses to “国際競争力のある自動車産業にとって円安は美味しいことだらけ。為替介入で日銀も大儲け!”

  1. AJ より:

    そうなんですよねー。
    国沢さんの仰る通りで円安で国の税収上がっているのに、野党やTVなどは「円安がー」というばかり。
    増えたお財布で苦しいところも救ってあげることができるので、全体の税収が増えることは良いことなのに不思議です。

  2. z151 サンバー愛好者 より:

    老夫婦とロバの話をした豊田章男氏の会見をふと思い出します。

    ロバに負担かけないように夫婦が歩くと「せっかくロバを持っているのにもったいない!」
    妻をロバに乗せていくと「カカア天下だ、旦那は尻に敷かれている!」
    夫が乗れば「妻を労わらない、配慮に欠ける」
    じゃあ二人でロバに乗り込めば「ロバがかわいそう」
    批判する気になればどのような角度からでも批判できるということ。
    仮にロバ2頭で夫婦が乗ったり馬車にした場合は「贅沢」とか言われてしまうのでしょう。

    民主党(当時)政権の時は最大で1ドル=76円まで行きましたし、株価は8千円を下回りました。
    リーマンショックもあって当時給料が手取りで一気に2/3になりました。
    親しくしていた同僚が一気に半分いなくなりました。
    あの繰り返しは正直まっぴらごめんですわ。

    「悪い円安」なのだそうですが、輸出もやっている今の会社は、輸入している部品代込みでも業績は絶好調です。
    どのくらい好調かというと「今年度業績達成したら社員全員でハワイに行くか!」と社長が言い出すくらいです。
    これが「悪い円安」というならば何も信じられません。

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    休日モードなので毒にも薬にもならない話題を。

    皆様はドライブのBGMでよく聴かれている曲とかお気に入りの曲ってありますでしょうか?

    若かりし頃はレンタルCDを借りてきて、カセットテープやMDに自分なりのコンピレーションアルバムを作って、ドライブ中に流したものです。
    直接CD-ROMに書き込んだこともありました。
    今はもっと簡単になって、サブスク契約で簡単編集。
    オーディオディスプレイみたいにスマホ連携が前提の車内オーディオ環境になっていることもままあると思います。

    運転に集中しているので音楽はかけないという人もいらっしゃるかもですが。

    言い出しっぺなので2,3曲紹介を。

    スピッツの「青い車」

    https://youtu.be/5K8ZuLYG0yo

    疾走感と歌の中にある「君の青い車で海へ行こう」ってドライブにピッタリ感。

    岡崎体育の「深夜高速」

    https://youtu.be/2SBbfTtDIZA

    SMBC日興証券のCMで岡崎体育が稲垣選手と「同じ高校の元ラグビー部」という設定で共演していました。
    あんな不祥事でいいCMが飛んでしまうかと思いましたが残ってよかった。
    「深夜高速」の原曲はフラワーカンパニーズというパンクロックバンドです。

    毛色変わってRajaton(ラヤトン)のButterfly(バタフライ)

    https://youtu.be/xFXjk53cixY

    フィンランドのアカペラグループの代表曲。
    ちょっと癖になります。

    ドライブによく聴いている曲があったら是非教えて下さい。

  4. いけだ より:

    今の状況を見れば、「その通りですね」としか言いようがないのですし、
    マスメディアが流す円安悲観論は害悪だと思っていますが。

    私は「GNPが世界2位になりました」といって世の中が浮かれていた時代を子供心に覚えている世代ですし、
    「通貨安にして貿易で稼ぐのは途上国型の経済」と習ったこともあって、
    「落ちぶれてしまいましたね」という気持ちが先に出てしまってなんか釈然としないです。

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