日産大丈夫か? 韓国SKオンから30万台前後の電気自動車用電池調達と日経スクープ

日経Webが「日産は韓国SKオンから20万ギガの電池調達契約を結んだ」と報じた。20万ギガといえば、1台あたり80kWhの電池を搭載したとして25万台規模。主としてアメリカ市場向けだとされている。2028年スタートとのこと。トランプ2は2029年まで。次の大統領が電気自動車の普及にドライブを掛けるという読みなんだろう。しかも三元系リチウムらしい。

もはやカオスです。ホンダとしてみればスケールメリットを出したい。アメリカの電気自動車普及が2029年以降に始まるとすれば、その時点で日産と同じ電池を使いたいところ。というか、プラットフォームだって共用化したいと思う。なのに日産は独自に、というか勝手に話をすすめてしまっている。日産かららすれば「交渉のスタートはホンダとの提携話の前からなのでいいでしょ!」。

ただ日産を背負うことになるホンダからすれば「それ効率悪いんじゃね?」。ホンダはカナダで独自の電池調達計画をスタートしているし、アメリカじゃ同じ韓国でもLGと協業を開始している。日産と別個だし、スケールメリットだって無し。ホンダと日産の経営統合が発表されて以後に表面化した最初の「齟齬」のような気がします。ホンダからすれば絶対面白くないかと。

そもそも日産だってSKオン以外にも電池を調達する計画を持ってることだろう。2028年時点でSKオンの30万台だけだと足りないですから。ただアメリカの電気自動車普及は4年遅れる。それでも2028年時点で日産はアメリカで電気自動車を60万台以上売る自信があるのだろうか? あるからSKオンと提携したんだろうけれど、売れなければホンダもそれなりの負担をしなければならない。

私がホンダなら「日産さんちょっと待ってよ! それ単独の頃に進めていた件でしょ?」。こんな話が出てくると「ホントはホンダと日産の経営統合は無い!」という読みに妥当性を感じてしまう。

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2 Responses to “日産大丈夫か? 韓国SKオンから30万台前後の電気自動車用電池調達と日経スクープ”

  1. アクシオム より:

    本日の三菱自動車からの経営統合に合流しないニュースからすると、ホンダ・日産との経営統合はないでしょうね。
    日産が、これから中期経営計画をちゃんと進めるかわかりませんが、てんでばらばら勝手にやっちゃえ日産ですから、ホンダの言うことなんか聞かないし、ホンダも協業がうまくいったためしがないから、あくまでも経産省の顔を立てて話に乗った程度なんでしょうね。
    ところでRZ34、市販ナビ取付ほぼ成功しました。
    RZ34を分解してみると、NISSAN CONNECTの通信さえうまく生かせば、メーターにナビ画面を映すことと、ステアリングスイッチでの音量、選曲を諦めれば、ちゃんと動きました。
    画素数の低すぎるバックカメラと言い、世代の古い地図といい、予算の厳しい中ビッグマイナーチェンジで作られたことが奇跡ですね。

  2. ウマーベラス より:

    新しい彼女が出来たのに、
    別れる前からの約束だし、店も予約しちゃってるからと、
    元カノと飄々とデートしちゃうダメンズのようですね、日産は(^_^;)

    そりゃあ今カノは面白くない

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