クルコン全車標準装備

エコラン勝負する時の基本的なテクニックは、アイドルストップと巡航時の丁寧なアクセルワークである。この二つ、キチンと使いこなせば、簡単に10%以上の燃費改善が可能。けれどハード面で10%燃費を向上させようとしたら、高い技術レベルや高いコストが必要。一つはアイドルストップ装置で実現しつつある。

しかし高速道路で誰でも簡単に燃費を稼げるクルーズコントロールについちゃ、なぜかECO装備でなく贅沢装備に分類されている傾向。どこの自動車メーカーも、安価な投資で高い頒価(電子スロットルならスイッチの追加でOK)を付けられる打ち出の小槌的な扱い。ホンキでECOは考えてないんじゃないか、と思う。

ところが、でございます。昨日発表された新型セレナの装備表を見てビックリ! クルコンが全グレードに標準装備されている。クルコンの使用が最も燃費改善に効果あるプリウスですら上級グレードにしか設定されていないのに! こらもう日産の、というかセレナの開発チームは大きな拍手を送りたい。

ちなみに全日産じゃない、と表現したのは、電子装備のカタマリであるリーフもクルコンを上級グレードだけにしか装備していないからだ。アクセルワークに敏感な電気自動車こそクルコンは有効なのに。いずれにしろセレナのクルコン全グレード標準装備を見て開発陣の意気込みを強く感じさせられました。

こういったクルマ、今までの経験からすれば全てに気合いが入っている。暖機終了後のエンジン始動に(アイドルストップ専用、という意味)オルターネーターをモーターとして使ったりしているあたりも素晴らしいアイデアだと思う。間違いなくミドルクラスのミニバンで最も実用燃費の良いモデルに仕上がっているだろう。

試乗が楽しみだ。 

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1 Responses to “クルコン全車標準装備”

  1. ぱんだねこ より:

    ガソリン車にも開発に力を入れているのは、さすが。
    技術の日産という言葉を思い出しました。
    確かに、リーフもクルコンが付けられますが、何かのきっかけで「電気自動車が暴走した」とか言われるのが怖くて、全車標準装備にしなかったのでしょう。電気自動車のほうがガソリン車よりレスポンスが良い分、制御に気を遣うでしょうから、様子を見てということだと思います。

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