エンジン車はおそらくクリア出来ないと言われる『ユーロ7』が2025年に施行される予定

カーボンニュートラルと全く違う視点からの環境基準『ユーロ7』が2025年に施行される、と思う。すでにアウトラインは決まっており、内容を見ると極めて厳しい。ユーロ6も十分厳しい排気ガス基準なのだけれど、抜け道がけっこうある。例えばアクセル全開状態や、トーレーラー引っ張って登り坂を走っているとき。はたまたマイナス20度でのコールドスタートなど、基準緩い。

ユーロ7、そこに全て網を掛けようとしている。しかも24万km走ってクリーン度をキープ出来ていなければならない。日本の自動車メーカーのエンジン開発関係者に聞くと「正確な規制値は明確になっていませんが話を聞く限り複雑な浄化装置を必要とします。小型エンジン車じゃ無理だと思います」。ユーロ7が施行となったら、新型車は全て規制値をクリアしなければダメ。

さらに燃費規制も厳しくなる。この点についちゃハイブリッドでも無理な基準ながら、PHVの導入によりクリア出来る可能性あります。加えてPHVならエンジンを同じ回転数&同じ負荷で回せばよい。全開加速したってトレーラー引っ張ったってエンジン定負荷。厳しい排気ガス基準をクリアするとなればPHVを作るしかなかろう。マツダのPHV、生き延びる可能性ある。

ユーロ7後、カーボンフリーと違う理由でエンジンを搭載した新型車は基本的に出せなくなる。もっと言えばユーロ7の情報を得ているから欧州の自動車メーカーはエンジン開発を凍結した。2025年まであと2年9ヶ月しかない。欧州市場に投入する日本勢の新しいエンジンは、PHVへの発展性を持つ日産のeパワー1500ccとマツダのPHVと組み合わされる2500ccになると思う。

既存のエンジン車/ハイブリッドを搭載した新型車は2024年を持ってラストだと思う。その後は各国で個別に決めた「エンジン車販売禁止年」により販売出来なくなります。ロシアのウクライナ侵攻を於けたら少しは状況変わると思っていたけれど、今のところ「変わらず!」。逆に考えると、ユーロ7をクリア出来たPHV、案外売れるかもしれません。

追記・この記事を書いた後、ベストカーWebで同じネタが(泣)。読んでみたら内容的に違うのでアップします。

 

 

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ