ガソリン価格高騰、おそらく峠を越した

直近の原油価格高騰にはいろんな理由を付けられていた。種々レポート見ると「新型コロナ感染の落ち着きで経済活動が活性化した」とか「中国で煤煙出す石炭の使用制限が掛かった」等々。2014年以来のバレル100ドル超えもウワサされていたほど。けれど実態経済を見ると、需給バランスはそれほど逼迫していないように思えた。厳しいのは中国で需要増になってる天然ガスだけ。

ただ天然ガスも中期スパンで考えるとアメリカのシェールガスの供給が増える(バレル50ドルを超えると利益率大きくなる)。冷静になって考えたら少し凌げばいい。とはいえ実際の相場や需給バランスは恣意的な状況で動く。予想できないから先物相場という「強い人が勝つ」システムを作り、そこで莫大な利益を上げる人や国や団体がいるのだった。私ら、振り回されるだけ。

昨日もNOAA(米海洋大気局)がアメリカは暖冬になるという予報を出したら、突如原油相場は下がり始めた。アメリカの暖冬予想、精度としちゃ高くない。今シーズンの日本だって気象庁の長期予報より低い気温で推移している。何回か書いてきているとおり、北半球の高緯度地域は直近の数年、寒気団ができやすい。したがってNOAAの予想も当たるとは限らないのだけれど、相場は動く。

おそらく相場で利益を上げてきた人たちが「売り」に出るだろう。前述の通り天然ガスはシェールガスの増産開始まで綱渡りのような需給バランスになるかもしれない(これも政治的な要因で我が国は中国と競らなければならない中東産の天然ガスに主軸をおいている)。原油相場の高騰についちゃ止まったように思う。まぁそんなことをクヨクヨ考えないようにすればいいかと。

2014年に160円を超えた時はリッター12kmのクルマだった人が今はリッター20kmのハイブリッド車に乗っていれば、むしろトータル出費少ない。私なんかガソリン価格170円超えした1982年のマイカーはリッター3kmの初代RX-7でした。40年経って現在の移動手段は驚くほど安い電気を使う電気自動車かリッター14km走るディーゼル。ガソリンのエンゲル係数は激減している。

これからの時代、パワーユニット選択を改めて考えたらいいと思う。ガソリンスタンドは間違いなく減っていく。ガソリン相場も上下するだろう。なるべくガソリンスタンドに行く頻度が少なくて済むパワーユニットを推奨します。迷ったらハイブリッド。できれば満タンで1000km走れるようなクルマを選んでおくと、5年後くらいから始まるエネルギー変革に耐えられる。

「私は5年も乗らない」という人も、5年後のリセールバリューを考えたら燃費のよいクルマを選ぶべきだ。もちろん趣味のクルマはご自由に!

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ