タイヤも日本脱出

次期型ミラージュが履いていたタイヤを見て二つの点で驚く。なんとブリヂストンの『EP150』だったのだ。EP150と
いえば、プリウスPHVやリーフなど、最先端のECOカーに採用されているタイヤです。もちろん構造やスペックなどは違うだろうけれど、ブリヂストンの主流となるタイヤをベーシックカーにまで使い出した。

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ミラ・イースもEP150です

二つ目の驚きは(こちらの方がはるかにインパクト大)、タイでEP150の生産をし始めたこと。今や日本で生産されるタイヤは高級品となった。日本で販売されるクルマなら何とかモトが取れるものの、輸出競争力となると皆無に近い状態だという。よって付加価値の高いECOタイヤは日本の”特産品”かと思った次第。

しかしタイ工場でEP150のような「高く売れる」次世代タイヤを生産し始めるようなったら、もはや国境など無くなる。というかタイヤの海外生産がドンドン進んでいく、ということ。すでに利幅の大きいスポーツタイヤの生産本数も激減中。86/BRZもメインとなるタイヤはミシュランだ。国産タイヤより安価なのだという。

かろうじてGT-Rは日本製のタイヤを使っているけれど、一時は世界を席巻したブリヂストン製のスーパーカー用タイヤってF1撤退を気に市場からフェードアウトしてしまった。今や基本的にピレリです。次期型NSXのタイヤが日本製じゃなかったら、もう風前の灯状態。残るはスタッドレスタイヤだけになってしまうか?

いや、スタッドレスタイヤだって海外工場で生産して日本で販売したほうがタイヤメーカーだって儲かるかもしれない。いろんな分野で日本の「モノ作り」は危機的な状況になってしまっている。円高と、臨時雇いのワーカーを否定する日本で安価な製品は作れなくなりつつあるんだと思う。

・ECOカーアジアは「天然ガス情報その2

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3 Responses to “タイヤも日本脱出”

  1. 匿名 より:

    アメリカ在住ですが、先日納車されたScion FR-S (86)はMichelin Primacy HP 215/45 17 87W 装着で日本仕様と同じかと思います。MSRP $25,094にタイトル、登録料、ドキュメンターリサービスフィー、それと州で数種類ある希望ナンバープレートの追加料金を足して合計$25,462、202万円程度でした。
    アメリカでは6月1日が正式発売日のFR-Sですが、結局5月29日に日本から港に到着し、6月1日納車でした。購入時にサイオンディーラーが納車に10-14日程度かかると言っていた理由は、どうやら納車前にもし傷その他が見つかった場合に陸揚げ港でそのまま修理する事があるためだそうです。また、全てのオプションはこの港で装着されるとの事。
    納車時Odoメーターは9milesでした。港に近いせいもあると思いますが、意外にも日本で自走で陸自登録される車両より納車時走行距離が少ない様子です。まだ500km弱しか乗ってませんが、とりあえず特に後ろのアライメントが気持ち悪いのでその辺からいじってみます。こちらではcar guysが多いので、このクルマに乗っているといろいろと注目され、話し掛けられます。

  2. 小林 英弘 より:

    絶版間近のインスパイアやレジェンドをディーラーで見せてもらうといずれもミシュラン・パイロットスポーツを履いてましたので、時期型NSXもミシュランを上回るスポーツタイヤを開発して全力でプレゼンしないと難しいんじゃないでしょうか? まぁ時期型NSXが販売されるだけでも有難いのですが…。
    PS:それにしても国沢さんの「『学習能力の弱い人達』は道に落ちてる邪魔な石です」や「一昔前の常識を今だに引きづったコメントを見ると『こういう人たちがいろんなトコロで足を引っ張ってるんだろうな』と思う」等の発言は痛快で気持ちいいですね! 頑張って下さい! 応援しています!

  3. シルトラ より:

    先日、オートバイのタイヤ交換のためバイクショップに予約の電話をした際に「タイヤの銘柄はブリジストンと○○のどちらにしますか?」と聞かれたのですが後から言われたメーカーが聞き取れなかったのと前回もブリジストンだったので「ブリジストンでお願いします」と予約を入れてバイクショップに向かいました。
    お店に着いて受付をする際に「タイヤの銘柄はブルジストンとピレリのどちらにします?」と聞かれて「ブリジストンで予約してあります」と告げると「グリップが良い分減りは少し早いけどピレリのほうが安いですよ」と言われて値段を聞いたらブリジストンが8000円でピレリが6500円。
    なんと1500円も違うではありませんか。
    迷わずピレリでお願いしてしまいました。
    いまやピレリのほうが安いなんて・・・
    これでは日本のメーカーは厳しいですね。

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