タイ国賜杯も頂いたWRX S4が決定的なダメージを負ってしまった。普通なら廃車ですが

私のWRX S4が激しくやってしまいました。昨年12月、恵那で開催されたL1ラリーに貸したのだけれど、コーナーで飛び出して宙を飛び、立木を2本切り倒した。下の写真がその時の状況。手前の木はけっこう太い! そいつがボッキリ折れているのだから衝突速度をイメージできると思う。しかし! ドライバーもコ・ドライバーも首がちょっと痛いくらいでケガ無し。何よりです!

それにしても国際格式のラリーに出場できるように喜多見さんが作ったフル溶接&ダッシュ貫通ロールケージは丈夫だ。キャビンスペースは全く変形しておらず、4枚のドアは全てストレスなく開く。フルハーネスを付け、ハンス着装してる状態のラリー車は強い! だからこそエスケープの無い狭い林道で思い切り走れる。ただ受けた損傷は驚くほど深刻だった。ほぼ全てのパネルがアウツ。

フロントセクションは全て壊れている。立木がバッテリーを直撃しており、粉々。希硫酸の電解液が飛び散っており、おそらくエンジン関係はガスケットなど損傷しているだろうから、オーバーホールしなければならないと思う。当然ながら駆動系とサスペンション全損。バルクヘッドから前は全交換しなければならない。ルーフまでシワが寄っており、そもそも立木で叩かれている。

けっこう深刻なのがリアで、落ちた時にリアフロアを下から打ったらしい。リアクオーターパネルにシワが寄っていてリア側もルーフまで変形している。ワンオフで作ったアンダーガードや、アンダーガードを避けるため作ったエキゾーストパイプなども壊れた。簡単に見積もってもらったら500万円を超える。箱替えしようとしても、フル溶接ロールケージのため事実上の作り直し。

中古のWRX S4買って作り直したら900万円超え。いずれにしろいかんともしがたい。ということで何とかリーズナブルに修理する方法を模索している。いくつか、サッカーで言う「サイドチェンジ」するアイデアもあるので検討してみようと思ってます。もちろんそのまんま廃車ということもありうる。ただいろんな思い出が残っているクルマなので、何とか再び走れるようにしたい。

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5 Responses to “タイ国賜杯も頂いたWRX S4が決定的なダメージを負ってしまった。普通なら廃車ですが”

  1. Hiro3 より:

    もしかしてタイ等に修理目的で送って板金その他やってもらったら船便含めて安上がりだったりしますか?エンジンと駆動系と補機類は日本でやるしかないかもですけど。

  2. CX-60 より:

    ドライバーさん、無事で何よりです。
    思い入れと名誉のある車ですからね…。
    箱替えだとなんだか別の車になってしまいそうな…。
    アイサイト生かしたまま、改造&ラリーコンピュータ付けたりといろいろノウハウが詰まってますから。
    別ページで、新井(敏)選手の新しいS4があり、ミッションはCVTでなくドグミッションだとか。
    こちらのS4も直しつつ、バージョンアップしてしまう手もあろうかと思います。

  3. アミーゴ5号 より:

    なんと、年末は2台も。。。

    あらためてラリーとは、競技も過酷なら、メンタルもお金も滅茶滅茶ヘビーなスポーツなのですね。。。

    そんな中でも、安全が確保されているコトが、一番だと思いました。

  4. z151 サンバー愛好者 より:

    これもラリー…なんですけれど、非常に痛い。
    クリオ(ルーテシア)の件含めて国沢さんの受けたショックを考えると居たたまれない。

    スバルのスポーツセダンという共通点から笹子トンネル事故で大きなダメージを受けながら生還したインプレッサを蘇らせた記事を思い出しました。
    (纏め記事)

    https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1405/26/news105.html

    (直したディーラー中津スバルの記事)

    https://bfaction.exblog.jp/18733173/

    (同「インプレッサは蘇った。)

    https://bfaction.exblog.jp/22100375/

    スバルって素人が考える以上に乗員の命を守ることに真剣に取り組んでいるんだと改めて思います。

  5. 愛車スバル より:

    大きな怪我がなくて何よりです
    個人的いい板金屋があるので紹介致します。  
    埼玉県朝霞市にあるムーヴカー秋ヶ瀬さんが板金として超一流だと思います

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