マツダ、CX-30が伸び悩むとホンキで打つ手無しになります

ここにきて一般メディアの「マツダ厳しい」という記事が目立つ。実際、昨年と今年の販売台数を見ると、アメリカは-11,5%。中国も-25,3%と非常に厳しい。ちなみにトヨタやホンダを見ると、アメリカ市場が昨年と同等。中国市場についちゃ大きく伸ばしている。残念ながら日本のメディアで大絶賛だったマツダ3はアメリカ市場で販売不振。中国市場も手応え無いという。

こうなるとCX-30とスカイアクティブX頼みといったイメージ。しかし! CX-30の価格を見たら予想より下を見て20万円は高かった。価格レンジを見るとカムリと同じKプラットフォームを使うRAV4と同等。されどリアサスなどはヴェゼルなどと同じBセグメントと同等だ。キャビンスペースだってヴェゼルに全く届かない。メディアは実用的と言ってるリシート、広いと思えず。

思い切った安い価格設定しないとアメリカじゃ小さすぎて全く勝負にならない。中国も広いリアシート大好きの国。ホイールベース長いCX-4を投入してるのに大幅減になっている販売状況を見たら、楽観的に評価したってCX-30が売れると思えないです。高価な割にクルマ好きへの訴求力低いスカイアクティブXはむしろマツダの赤字を拡大するだけの役割になるんじゃなかろうか。

それにしてもマツダはなんで強気な価格設定をするんだろう? 普通、アメリカではブランドイメージ作る際、まず手頃な価格で参入してくる。私が1985年にアメリカへ行った時は、ポロ・ラルフローレンが事業拡大を狙い店舗増を目指していたのだけれど、当時の私ですらポロシャツやYシャツは手頃な価格だったし、ジャケットも無理なく買えた。人気になるや値上げ値上げです!

アメリカのブランディング、まず良いモノを手頃な価格で売り、評価上がったら徐々に高くしていく。その間、ブランドイメージを高めるような戦略も打ちます。例えばスバル。ボディを大型化した5代目レガシィを、先代よりむしろ安くした。スバルの場合、今でもスターティングプライスは決して高くない。装備を上乗せしたくなるため、結果的にけっこうな金額になりますが。

CX-30の価格

マツダ3は先代よりイッキに10%も値上げした。アメリカじゃ絶対やっちゃダメなビジネスです。むしろ安く感じる価格設定とし、売れたら毎年3%づつ値上げしていけばよかったと思う。ということでCX-30だ。カッコ良いけれど狭いクルマは日本じゃ厳しい。試乗してみないと走りは不明ながら、価格で競合するRAV4って素晴らしく良い仕上がり。燃費だって良い。

マツダ、どのタイミングで顧客第一主義になるのか?

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