マツダ3をじっくり見ました~。今日はマツダに毒を吐かせて頂きます

今日は良いクルマを作っているのに販売台数伸びないマツダに毒を吐かせて頂きます。2012年以前と比べたら圧倒的に優れたクルマ作りをしているマツダながら、開発陣の一部に「商品力より意地!」の人がおり、ドンドン良くなるクルマの足を年々強く強く引っ張るようになっている。マツダの人から「何とかして欲しい」と言われるが、残念ながら私にそんなパワー無し。

2015年/20万842台。2018年/17万9277台

オートサロンに新型マツダ3(アクセラという名前はやめる?)が展示されていたのでジックリ見た。向こう側に見切れているセダンについちゃとってもオーソドックスで個性薄いため日本市場向けとはいえない。アメリカも100mくらいの距離で見ると存在感無くなるだろうから、ブランドイメージ無ければ厳しい戦いになる。今やアメリカ市場を含めセダンはジイサンの乗り物になった。

マツダ3のデザイン上の特徴はボディサイドのキャラクターラインがほとんど無いこと。完全に無くせば面白かったけれど、さすがにボッテリ&間延びして見えちゃうのだろう。サイドシルの少し上くらいに後方ハネ上げ系のプレスラインを入れた。このライン、地面と並行だとボディ後ろ半分が重くなります。ちなみに顔つきはCX-5と同じデザインテーマでフレッシュさ薄い。

横から見ると最近のマツダデザインの特徴であるロングノーズです。これがキャビン容積に制限を掛けている。なぜこんなにフロントを長く取るのか私からすれば理解しにくい。光の当たりかたでボディの面の角度がよく解る。前輪の後方を絞り、センターピラーあたりからリアにボリュームを持たせた。そして太いCピラー。前から覗き込むと、左後方の視界をけっこう制限しちゃってる。

好対照なのがXV。現在のスバルは「歌を忘れたカナリア」状態なので話題性低いけれど、カコ良い。ショートノーズでキャビンを大きく取っており、リアの死角も可能な限り減らそうとしている。ハンドル握ったらルーミーで驚くほど。マツダ3のデザインだとクロスオーバー作るのも難しい? もっと言えばインプレッサって最初からクロスオーバーも考えてデザインされていると考えます。

今やHBで勝負しようと思ったって厳しいんじゃなかろうか。少なくともマツダにとって大きな市場であるアメリカは勝負にならない。また、写真見て解るとおり“華”を考えていない。CX-5のガソリンターボの外観、ディーゼルと全く同じで地味。試乗会場に居たマツダの技術者に聞いたら「私らも派手にしたかったです。でもスポーティな雰囲気にすることをデザイン部門が否定しました」。

ナナメ後方から見ると、いかにCピラーが視界を制限しているか解ることだろう。おそらく社内から「見切りが悪い」という意見は当然の如く出たと思う。いや、出ないワケない。そいつを押し切れるほどデザイン部門が突出した強さを持つ。もちろん見飽きた赤以外を提案出来ないのも尋常じゃないコダワリです。「赤以外考えないのか」と役員に聞いたら「他の色も売ってる!」と怒られた。

下の方向から見たときのデザインが一番カッコ良く特徴的だと思う。コレをやりたかったんでしょうね。賛同する方はぜひ購入を! クロスオーバーをラインアップしたり、羽根やエアロキット付けたら違う魅力出てくるかもしれないが、そんなこと言ったらデザイナーは怒りまくるかもしれません(笑)。食べ物で言えば「塩掛けることもユルさん!」料理人のようなもの。

何より今のマツダの「う~ん!」は異論を唱えると怒り出す人が幹部に居ることだと思う。私の場合、少なくとも役員クラスに「もう一言も話をしたくない!」というのが3人いる! もっと言えば、そんな人は40年間この仕事をしてきて1人もいなかったです。私みたいな外部の人間に対しケンカ腰なら、社内にゃもっと酷い態度だと考えます。丸本さん、大変かもしれません。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ