レクサスNX、日本勢で3車種目の安全ボディ

レクサスNXはトヨタ車で初めての「日本で買えるスモールオーバーラップ対応ボディ」である。日本車だとアコードHV、スカイラインに続く3車種目になりました。共通するの、少量生産車なので日本仕様を作るのはコストアップになってしまう、という消極的な理由ですけど。

加えてIIHSは左側の25%オフセット衝突のみしか試験していない。右側25%についちゃ不明。ただ実際の事故を見ると、右側と左側の衝突って「右側通行か左側通行両方あり得る」ような気がする。左右のボディ構造に差が無ければ、あまり心配しないで良いんじゃなかろうか。

ちなみに現在日本で購入可能なスモールオーバーラップ対応車は(私が確認した、という意味)、以上3車種に加え、ボルボ60シリーズと新型ベンツCクラス。「おそらく対応しているだろう」と思われのが、60シリーズと同じ社内基準で作られているV40であります。計6車種。

日本勢はアメリカで生産される車種のみ対応していく方向らしい。参考までに書いておくとレクサスNXとハリアーの車重差はスモールオーバーラップ対応分だと理解しておけばいい。一般的に、40~80kgくらい重くなるという。Cクラスもアルミ使って軽量化した分を、補強に使う。

また、ヨーロッパ車もEU向けと(日本を含む)、アメリカ向けにボディ構造を変えているケースが多く、果たしてスモールオーバーラップに対応出来ているのか不明。インポーターに聞いても解らないようだ(Cクラスは先日の試乗会でドイツから技術者が来ていたので直接聞けました)。

シートベルトや任意保険やヘルメットと同じく、スモールオーバーラップの動画を見なければ「そんなの問題なし!」と思うだろう。されど見比べると対応してないボディって不安。知らないは幸せなのかもしれません。購入時に迷ったら、対応ボディを選ぶことをすすめておく。

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