円安でどうなる?

円安傾向が続いている。幸い原油相場は値下がりしているため、今のところ目立った悪影響無し。果たして今後どうなる? 日本の自動車メーカーについちゃ基本的に歓迎である。こう書くと「我が国は輸出で儲けるというカタチじゃなくなっているため、関係ないでしょ」と思うかも。

確かに輸出で儲かるという図式では無い。いわゆる貿易外収支で有利なのだった。例えばアメリカでクルマを作り、販売した結果、10万ドルの利益になったとする。これを1ドル90円の時に日本に持ってくると、900万円の利益になります。110円になったらどうか? 言うまでも無い。

1100万円の儲けになる。その他、ハイブリッド車に代表される「日本で生産されるクルマ」(レクサスやインフィニティなど)も大きな利幅に。マイナス要因としちゃ原料費やエネルギーコストなどだけれど、円安になって増える収益を考えれば微々たるモノ。基本的に大笑い状態かと。

一方、厳しいのが輸入車。1ドル90円の時代だと、10万ドルのクルマは900万円。1ドル110円になったら1100万円出さなくちゃならぬ。「円が安い」というより、全ての通貨に対しドル高のため、欧州車の決算で使われるユーロはそれほど上がっていないものの、やっぱり厳しい。

このままユーロまで連れ高になるようなら、ヨーロッパ車の値上げもありうる。そういった意味からすれば消費税率上げより、円安により値上げの方が心配。とはいえ普通の生活や仕事をしているなら、1ドル110円になっても極めて影響少ない。メディアのマッチポンプは無視してOKです。

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