水没車、なんで出回る? 掴まされたら全額返却という判決が出た

水没車を巡るトラブルがニュースになっている。この件、TV朝日がずっと追いかけており何度か取材を受けてます。酷い話でした。ネット販売でステップワゴンを購入し入金。いつまで経っても納車されないため不審に思ったら、たまたま車庫証明取るため送って貰った書類で前オーナーが解った。連絡すると水没したので廃車にしてもらった車両だという。

当たり前のことながら一定以上の深さの水没車は本件では全損扱いです。なぜか? 必ずトラブル出るからに他ならない。その時は普通に動いても、様々な箇所の腐食が進む。やがてモグラ叩きの如く連続的にトラブル発生となる。大ざっぱに言って電装系が水没したら全損。車内に水入った段階で全損とすることだって珍しくない。なぜそんなクルマが出回るのか?

おそらくルートがあるんだと思う。私は犯罪組織に詳しくないし取材する方法も持っていないため詳細不明。ただ保険会社などから「廃車にします」と請け負い、そのまんま横流ししている人達がいるんだろう。多くは海外に運び出されるんじゃないかと想像する。というのもオークションじゃすぐバレるからだ。クルマの査定をする人達の目は鋭い。

水没車など簡単に見分ける。一部報道によれば「キレイに洗車すれば解らない」と書かれているけれど、そんな査定をしたなら「中古車査定士」の責任だ。中古車屋さんも同じ。専門家なら水没車は最も注意すべき対象。買い取りで持ち込まれ、普通の査定価格を付けることなどない。大損しちゃいますから。ということで今回の裁判、全額返却となった。当然だ。

今後、中古車で水没車を掴まされたら全額返却という判例ができたことは喜ばしい。今までぐちゃぐちゃになってしまったケースも、今後水没の経歴が確認できれば全額返却してもらえるということですから。

 

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