FT-Bhに驚く

ジュネーヴショーで発表されたトヨタFT-Bhのプレスリリースを見て思わずウナッた。カッコ悪さではありません。スペッ
クの凄さに、である。まずエンジン。2気筒の1リッター。当然の如くロングストロークのアトキンソンサイクルときた。発電用エンジンに近いと考える。
ディーゼルに匹敵する熱効率を持つことだろう。

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深海魚系?

車体は軽量化&空力を追求。全長3985mm×全幅1695mm×全高1400mmというアクアとほぼ同じボディサイズのハイブリッド車でありながら、カー
ボンなど高価な材料を使うことなく786kgを実現している。またボディサイズ小さいと空気抵抗係数が大きくなるものの、CD=0,235に抑えたそう
な。

FT-Bhのデザインを見ると空気抵抗を減らすためどうやったらいいか、ということがよ〜く解ります。ボディ全体のフォルムも参考になる。リアの形状が超微妙だ。タイヤは転がり抵抗を徹底的に追求した145/55R18。幅を狭くすると接地面積が小さくなるため、直径を大きくしてカバーしてます。

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リアの形状をジックリ見て欲しい

デザインについちゃあえて奇妙さを狙ってる。このデザインを見て「トヨタだミだな」はシロウトさんの感想。ここまで激しくやられちゃうと空力のヒントを隠すためにやっていることが解ります。ちなみに2010年代後半にデビューしてくるクルマになるそうな。燃費は実燃費に限りなく近い欧州モードでプリウスの半分。

何と! 47,6km/L。実燃費の6掛け表示くらいの表示になる日本のJC08では70km/Lくらいのイメージ。圧倒的な燃費である。ハイブリッド仕様(電池はリチウム)の他、天然ガス仕様とPHV仕様をラインナップするとのこと。あと5年くらい生きていたら、こんなクルマに乗ることになるんだろう。

・ECOカーアジアは「リーフも100Vで充電出来ます

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7 Responses to “FT-Bhに驚く”

  1. 名無しゲーマーさん より:

    無能な国会議員にでも乗ってもらいましょう。
    まさかこんなかっこ悪いデザインのまま出すなんて
    事はないでしょうけど
    燃費良過ぎて全然減らないガソリン、劣化しませんかね^^;

  2. 真鍋清 より:

    次期ヴィッツ/iQ/パッソに1.0リッター2気筒並びにそのアトキンソンサイクル版ハイブリッドを是非!
    これでトヨタも「国際競争の中心」に返り咲く手形を得たことになろう。
    まずは現行ヴィッツのモデルサイクル後半に2気筒850-1000ccクラスの過給ユニットを、また次期マークXの横置きFF/1.4リッター直噴ターボ&同ハイブリッドの展開に着目すべきだろう。2013年辺りからトヨタの本格的逆襲が始まり、米国GMやVW勢を撃破する姿は日本人として心強いと思う。

  3. さね より:

    性能は凄いですけど、あまり期待しても実燃費は期待はずれが多いのが前評判ですから、かなり期待できません。もし製品になった時はかなり別物なんだろなぁ。 メーカーはJC08モードが簡単に出せる車を作ってください。近い未来の凄い車より、そっちの方が大切かな。日本は役人が作ったとはいえJC08モードなんだから乖離が激しい車作ってたんじゃいけないでしょ。金かけず実燃費をだせるようにガラパゴス化でいくなら、せめて実燃費の乖離が激しい車をなんとかしないと、世界に置いていかれます。チャデモ方式もそうですけど、利権争いに明け暮れる役人もダメだけどメーカーも世界基準を作る政治的な戦略もなければ、案外白人の人がうまく立ち回る戦略の方が良かったりするし。ユーザーのことを考える力がなさすぎかな。勿論、我が国お役人はあまりに酷い… 無能てゆうんですよね確かこーゆうの。 ちゃんと働け国民の公僕なんだから。ホントしょーがない人が多すぎる役人。

  4. 白木 晴幸 より:

    FT-Bh、まんまレクサス顔ですね(まだコンセプト段階ですが)。レクサスにはBセグメントないですから…。小排気量2気筒のアトキンソンサイクルは難しいんでしょうね? でもボディスタイルはCD値も含めて凄いですね。
    斜め前からの写真では後席のヘッドクリアランスが「?」でしたが真横の写真を見て納得。エアロダイナミクスの整流もしっかり考えられているなと…。しかもフロアアンダーの整流まで…。でもタイヤは現状では完全に特注扱いですが、燃費を維持するためにタイヤにどう対応する(スタッドレスタイヤも含めて)?
    トヨタブランドでもこのパワーユニットは多用されるのでしょうが(手始めはマイチェン版アクア?)…。天然ガスやPHVへの転用も考えているならトヨタグループ内のトヨタ商事やトヨタ住宅との連携をもっと活用すべきでしょう。

  5. 白木 晴幸 より:

    追伸:FT-Bhの最低地上高が気になります。雪国でもダイジョウブ??

  6. ねこまんま より:

    まあ、格好はショーモデルはそのままでは発売されないからよしとして、ある意味このまま出たら凄い。
    タイヤサイズもここまで極端なサイズは使わないと思いますけどね。
    先日通勤に使ってるスーパーカブ90に給油したんですが
    何と!48km/Lでした(^^;
    うちのカブと燃費変わらんのか、凄いですね。
    アクア出したばかりで86も出す、さらにこういう車を出してくる、トヨタ本気になったら恐ろしいですね。
    大量生産でダイハツ、スバルでも売って一気にシェアを伸ばす。
    もうマツダとかミツビシとかも連合組んで売れば良いんじゃないかな?
    将来的にはトヨタ連合、日産ルノー、ホンダ、スズキとかの四勢力で良いのでは。
    ところでひとつ疑問、あんまり燃費が良くなると一度給油すると2ヶ月とか入れないんじゃないかと思いますが、
    ガソリンの消費期限てどのくらいなんでしょうか?

  7. オロネロ より:

    色々と技術的には面白いチャレンジに思えます。
    が、・・・トヨタは本当に燃費が良い「だけ」の車しか造らない会社になってしまうのでしょうか?
    乗って楽しいと言われる86を創れるのだから、もっと車文化というか、燃費だけではない価値観を提案していただきたいのです。
    燃費が良いのに越したことはないですが、
    燃費「だけ」に特化した車は、プリウスとアクアだけで十分だと思います。
    日本の市場を重視する姿勢はとてもありがたいのですが、もっと視野を世界に広げたほうが良いような気がします。
    主に日本(とアメリカ?)しか売れないハイブリッドだけでなく、
    ターボやディーゼル、あるいはそれらを組み合わせた物やEVなど・・
    選択肢もいろいろあるはずです。

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