CX-60、弱点は乗り心地の悪さだけ。ボンネットキャッチャーが2箇所にあるなど基本設計万全だ

CX-60に試乗しました。最初の生産ロットは3300ccディーゼルのマイルドハイブリッドのみ。試乗会も他のエンジン無し。ということで御殿場周辺を高速道路含めて走ってみたら、基本的には「素晴らしい!」。ただ乗り心地がいかんともしがたい! 私なら納車されたらその足でネオチューンしにいくレベル。走り出すや絶えず揺さぶられる感じ。

ハーシュネスというよりもっとダイナミックに足が動いていない。開発陣も認識しているようで(当然ですワな)、改良すべく頑張るという。もう1つはノーマルモードの50km/hからアクセル全開した時のレスポンス。1.5秒くらいしないとフル加速が始まらない。ただエンジン停止させないスポーツモードなら問題無し! ということでマイルドハイブリッド無しのディーゼルに期待。

クルマ全体の質感は高い。インテリアからして凝っている。DセグであるCX-5を確実に凌ぐ仕上がりです。リアシートの居住性だってバッチリだ! 3300ccディーゼル+クラッチtoクラッチタイプの8速ATはギア比や変速フィール、パワー感素晴らしい! 3300ccディーゼルエンジン搭載モデルが323万9500円から買えるなんてイマドキ超お買い得だと思う。

さらに驚くのが燃費! マイルドハイブリッドモデルは普通に走って18km/L程度とのこと。4気筒2000ccディーゼル搭載の輸入車より20%程度良いと思う。レギュラーより20円前後安価な軽油を使うため、ハリアーなど同じクラスのハイブリッドに勝るとも劣らない経済性を発揮する。ディーゼルの弱点と言われる「すす」の発生は従来の3分の1以下になったとのこと。

少し残念だったのはMX-30と同じ『P』レンジの位置。安全を考えたらボタンで『P』が好ましい。一方「乗り心地悪いのにボディ剛性はいい感じですね!」と思ってボンネット開けたらキャッチャーが2箇所になっていた! これ、コスト掛かります! リアサスにピロボール使ったり、ピストンに高価な鉄素材を採用するなど、肝心な場所にお金掛けている!

基本設計すっごく良い! 乗り心地を改善し(ダンパーは韓国ザックス)、ブレーキキャリパーをもう少し見栄えの良いタイプにグレードアップしたら、100点を付けてイイと思う。ちなみにおすすめのパワーユニットはマイルドハイブリッド無しの3300ccディーゼル。マイルドハイブリッドの方が少しパワフルながら、車重100kg重い。走りも燃費も大差ないと考えます。

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3 Responses to “CX-60、弱点は乗り心地の悪さだけ。ボンネットキャッチャーが2箇所にあるなど基本設計万全だ”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    相変わらず写真しか見ていないのですが、恰好は白いフェレットっぽく見えます。
    いつか目が慣れるのか、それとも街中で見かけて一目惚れするのか?
    通勤途中にマツダとトヨタのディーラー前を通ります。
    まだCX-60の展示はありません。割と全車展示してあるような感じなのですが。
    一方シエンタは試乗車の配車があって、売れそうなオーラ出してました。
    カングーというよりもベルランゴっぽくもあり、さかなクンの被っているハコフグっぽくもあり。
    歌舞伎かナイキのスニーカーかという旧型より親しみやすさがあります。

    直6&FR、ダブルピニオンステアリングシャフト、ダブルボンネットキャッチと割と設計優位で作られたんだろうなと、そういう技術話が大好きな私には「オラ、ワクワクすっぞ!」です。
    以前話題になった「ドラポジ君」にもドライバー・パーソナライゼーションなる推奨ポジションを提案する装備もあるとのこと。
    これ、見直す機会としてはいいのですが、独善的に「俺のポジション」を決めている人が「はいそうですか」と素直に従うかというと難しいかも。
    そもそも間違っている無関心系な人もともかく、意識高い系の「これが理想ポジションだ」派の人も、是正されても「俺はこれが運転しやすいと思っている!」となりそう。
    お好きにどうぞ、安全を確保できる範囲で。というのが結論&勉強代ということになりそう。
    素性がいいなら、デザイン気に入ったなら、いずれなくなってしまう純ディーゼルが格安な今のうちに、ですね。
    ショックアブソーバーとかロア側が特殊過ぎてアフターパーツが期待薄なので、純正利用のネオチューンが非常に有効かも。
    乗ってみたいですね。

  2. TONO より:

    どうしても疑問なんですが、乗り心地につてです
    「いかんともしがたい」レベルで
    「開発陣も認識している」のに
    初期ロットとは言え、どうして世に出てくるのだろう
    考えだすと、夜も眠れません。笑

  3. NRT より:

    CX60、ハンコ片手に試乗してきた者です。自分でハンドルを握って直6ディーゼルの走りを楽しむだけなら、正直この乗り心地でもいいかなと思いました。でもこれ家族乗せるのはキツいですね。熱い走りをしたら後席は飛び跳ねまくりで確実に酔いそう。段差や凸凹を飛ばし気味で乗り越えた時のリアタイヤの衝撃も、寝ている人が起きてしまいそうなレベルです。今乗っているボルボV60CCも最初はこんな感じで、ネオチューンとタイヤ交換で見違えるように良くなりました。納車即ネオチューン確かにいいかも…

    いや、それもちょっと本末転倒ですねw やはり車自体の改良を待って仕切り直したいと思います。

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