射撃指揮レーダーは普通のレーダーと全く違います(22日)

休日でクルマのニュース少ないため韓国の駆逐艦が自衛隊のP-1対潜哨戒機に射撃指揮レーダーを照射した件について少々。韓国政府は「北朝鮮のフネを探していたため」と言ってるけれど、専門家なら「どうしてすぐバレるウソを付くの?」と思う。射撃指揮レーダー、普通のレーダーとまったく異なる。普通の360度探知レーダーは小型ボートですら装備されており、私も普通に使う。

P-1 写真/海上自衛隊

北朝鮮のフネを探すのなら、常時電波出してる普通のレーダーの高性能バージョンです。一方、射撃指揮レーダーは発射装置と連動しており、ピストルなら安全装置外し、実弾入れた状態で銃口を向けるのと全く同じ。1996年に自衛艦『ゆうぎり』が射撃指揮レーダー入れた状態にしていたため、標的引っ張っていたアメリカ海軍のA-6イントルーダーをロックオン。CIWSで撃っちゃった!

A-6イントルーダー 写真/米海軍

CIWSというのは近接したミサイルや航空機などを落とす最終的なゴールキーパーの役割をする防御武器。射程1500m。1分間に4500発を撃つ。A-6を落としたときはもう少し距離があったらしい。CIWS、誰かが引き金を引いたのではなく火器管制レーダーのスイッチが入っていたため自動的に発射された。つまり射撃指揮レーダーってそういった危険性を持っているのだった。

CIWS 写真/自衛隊

今回P-1に射撃指揮レーダーを照射したのは『広開土大王級駆逐艦』という韓国初の国産駆逐艦の、タレス・ネーデルランド社(オランダ)製『STIR』というレーダーだと思われる。P-1のクルーが動いたのを目視した、というので有効射程距離内だったことは間違いなかろう。この場合、リンクされるのはCIWSでなくシースパロー防御ミサイル。欧米の武器なので当たる可能性大きい。

いずれにしろ友好国に射撃指揮レーダーを照射するなど演習以外考えられない。韓国は普通のレーダーだと言い訳しているようだけれど、そら全く違います。今後どうなるか見ていきたいと思う。韓国と言えば徴用工の未払い賃金を韓国政府に請求するという動きが出てきた。「戦後日本からたっぷりお金を取ったでしょ」というのが徴用工や遺族の皆さんに知られてきたようだ。

この流れを上手に活かせば良いと考えます。何度も書いてきた通り、韓国の人の根っ子は優しい。多少短絡的かつ情緒的なだけ。為政者がしっかりしていれば日韓関係だってすぐ良くなると思う。アカン為政者になった時は明確なメッセージを送った方がいいんじゃなかろうか。射撃指揮レーダー照射と徴用工の問題をしっかり追求すべきだと考えます。

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