カジキ釣り大会

カジキ釣りの朝は早い。4時に起きてラグーナ蒲郡へ。ポーナムのユーザーを対象とした大会で、第1回となる。開催の発表から大会日まであまり期間なかったため、参加者数に余裕出てしまったそうな。そんなこんなで、急遽関東在住のポーナム26Lのユーザー3人と、新潟にポーナム28Gのユーザー4人で1艇出すことになった次第。

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エントリー艇数12。第1回にしちゃまずまずです

だからしてロッド1本に付き1人なのである。今回のテーマは「なぜカジキ釣りに世界中のセレブがハマるのか修行」。確かに大きなサカナ釣るのは楽しいと思うけれど、専用のフネまで買うほどのモンだろか、といつも考えてました。もちろん理屈じゃ解っているが、やっぱし一度体験してみなくちゃならん。

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とにかく全開!

6時にラグーナ蒲郡を出て伊良子水道出口で集合。7時半が『スタート・フィッシング』(釣り開始)である。1流目でヒットする確率高いそうなので、先にポイントに到着したい。しかも最初の1匹を釣り上げるとポイントが付く。1分前からカウントダウン開始。7時半と同時にアクセル全開でございます!

上は参考程度の拙い動画です

波のある外洋でも全開だからして、まぁ揺れるの何の! 今回乗ったポーナム28Gは37ノット出る。艇体の大きいポーナム45より速いため、まずトップに出た。このあたり、レースの楽しさだ。大きい大会になると50艇以上がアクセル全開で競争となるというのだから、さぞや楽しいことだろう。

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このチームは今回初めてカジキを釣ったそうな。しかも161kgだって!

されど先頭をキープ出来たの、わずか7〜8分。激しいジャンプの連続によって乗員がヘロヘロになっちゃう。カジキ釣り大会の主力となるサイズ持つポーナム45は、最高速こそ30ノット+α程度ながら、ペースを全く落とさず。やがて追いつかれ、抜かれてしまいました。大きくて波に強いフネが有利なのだ。

黒潮が来ている海域まで約1時間。いよいよ本番です。仕掛けを流すと、一番近いルアーまで30mくらいしかない。こんな近くで釣れるのか? 後で知ったのだけれど、カジキというサカナ、海の中じゃ敵無しのため「驚く」とか「怖がる」という概念を持っていないそうな。だから突きん棒でヤラれてしまう。

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私が引いたクジはイチバン短い「ショート1」。すぐソコです

今まで「どうしてフネに追い掛けられて逃げないのか」と疑問だったけど、大きなフネがエンジン全開で追い掛けてきても動じないというのだから驚く。また気まぐれで、喰うときはどんなルアーでも喰う。喰わないときは全く喰わない。そして掛かった時のファイトときたら、ハネる走る! 

容姿の美しさなんざ、正しくサカナの女王です。先に書いちゃうと、開始から20分後に最初で最後のヒット! 残念ながらバラしたのだけれど、宙に舞ったカジキの姿を実際に見たら少しばかり感動しちゃいました。気まぐれながら、優雅で、遊んだら最高に楽しい女性みたいなものか? 

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ラグーナ蒲郡。日本と思えないくらい洒落たリゾートです

だからこそカジキ関連のTシャツや飾りなどが多いんだと思う。アメリカじゃ多忙のセレブが1年に1回だけ長い休みを取ってハワイのカジキ釣り大会(世界最大の規模。5日間)に出場するというケースも珍しくない。そのためにフネ持っているヒトだって居るほど。そういう世界もある、ということですね。

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やっぱしベンツSクラスより雰囲気ある

気分出すためジャガーXJで往復してみた。ヒョウロンカにとっちゃ「疑似お金持ち体験」も芸の肥やし。今回出場しているフネで最も安いポーナム28Lは1780万円(普通、カジキ釣り大会で使うフネは最低で3千万円くらい)。といったこと考えると1150万円のジャガーって高くない。フネの知り合いに聞くと「いいクルマですね〜!」。

明日からスーパーカブ110の広報車を借りている。カブにはカブの楽しさがあり、そいつをキッチリ引き出せば1150万円のジャガーXJにだって負けていない。この振れ幅の大きさと、それぞれのジャンルの魅力を探求し、面白さを発見した時に(探求するだけじゃ半分)私の仕事の醍醐味を感じます。

こうなれば一度カジキを釣り上げてみたいもんだ。それが余計だって?

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