レッキ

朝からレッキに行く。昨年までタイのシリーズに参戦していたのはタイ人だけ。しかし! ウドンサックさんによれば私が参戦を表明したことで、他の国のドライバーも決断出来たのだという。何とWRCジャパンでゼッケン40番だったステファノ・マリーニ選手(イタリア選手権の元チャンピオン)がバリバリのエボ9で出場してます!

こら手強い! というか普通に勝てないでしょう! 私が良いタイムを出せれば焦ってのトラブルやコースオフも可能性あるだろうけれど、お話にならないタイムだったら余裕で逃げ切られてしまう。一方、いつもタイ選手権にエントリーしている人たちは皆さんお金持ち。つまり今回のタイの争乱で厳しい目に遭っている。

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ハッキリ格上の選手です

そんなこんなでタイの選手はミーチャイさん(この人はサイアムパラゴンという一等地のデパート、バンコクペニシュラホテルのオーナー。別格のお金持ちです)だけ。いずれにしろマリーニ選手にどのくらい迫れるかが今回の私のテーマということです。前回のWRCジャパンのPCWRCを除くグループNクラス6位はマグレか?

ちなみに今まで勝負していたニュージーランドのマーレーさんやグリーンさんと格が違う。ここまで読んで「もう言い訳かよ!」みたいな思う人も多いかもしれない(苦笑)。まぁレッキでございます。SS1を見て腰を抜かす。トンでもないことになってるぢゃありませんか! だってスタートして400mでクレスト(先が見えない丘)。

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どこまでもまっつぐざんす

さらに600mで右の緩いコーナー。そこから400m直線なのだ! つまり1,4kmをアクセル全開で走らなくちゃならない! 何km出るんだよおい! こら危ないっす! そこから超狭くてデコボコなコースになり、続いて少しでも膨らんだら運河に落っこちるような場所に出る。当然の如くトリプルコーション!

ゴールは再び600m全開で橋をジャンプし、さらに400mのストレートだって! これまたキッチリ踏んできたらどんだけ飛ぶ? SS2も負けず劣らずアブないコース。狭いだけでなく速度が速い。ほとんどが『7』以上のユルいコーナーなのだ。参考までに書いておくと、日本の道だと2〜5くらいのキツさのコーナーがほとんど。

だんだん気が遠くなってきました。私の得意とするフラットでツイスティなコース(インプレッサも同じようなコースを得意とする)ならイタリアチャンプの胸を借りようかとも思ったけど、こらもう超ダメな状況。加えてペースノートが上手に作れず。WRCジャパンで乗ってもらった木原さん、アマチュアと思えないほど優秀。

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忙中閑あり。レッキ中の昼飯を食べたレストラン。素晴らしい雰囲気!

私の弱点は日本語でも右と左の判断が怪しいこと。木原さんは黙って修正してくれるのだ。ヨーンさんは言われた通りに間違えを書くので、ライトとレフトも間違えだらけ。2回目の走行(1回目に書いて2回目でチェックします)でも合わない。今回さらに英語。よって細かいニュアンスが全く伝えられぬ。

もう一つ大きな問題が発覚! 40度近い気温を考え、冷却材を入れるベストを持ってきたのだけれど、そいつを冷やしておくドライアイスがロッブリじゃ入手出来ないという。しかも5月といえばタイで最も暑い時期。海外のドライバーは皆さんアタマがチュラチュラになるという。明日はどうなっちゃうの?

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