グレートレース用のスバル360を買いました~

マグロなど回遊魚は泳いでないと生きられない。自転車は止まったら倒れる。飛べない豚は只の豚だ。国沢光宏もその仲間です。学生時代から何かやってないとアカンす。ということで今年はアメリカ大陸縦断の『グレートレース』(内容はタイムラリー形式)。昨年、赤坂さんという方から「出ませんか?」。

実はグレートレース、1999年に取材しており、素晴らしいイベントだと知ってました。ただ「出る理由」を見つけられないでいた次第。単なる高価なクラッシクカーのイベントじゃお金持ちの遊びですから。ところが、である。赤坂さんはスバル360で走るという。スバル360と言えば1958年生まれ。同い年です。

しかもスバルは今年創業100年だという。加えて2台ほど360に”あて”もある。全日本安請け合い連盟会員としちゃ飛び付かずにいられなくなってしまった。アメリカ人に「創業100年のヒコウキメーカーが60年前に航空機の技術で作った日本車と日本人のクルマ好き魂を見せてやろう!」ってな意気込み。

それから準備を始めたのだけれど”あて”にしていた2台はダメ。1台はコンディションの問題。もう1台は20万円で手放したそうな。それじゃ、とツテを辿って探し始めたのだけれど、皆さんあまり良い反応じゃない。「4500kmも走るのは難しい」とか「部品だって無い」みたいに否定的。けっこう気むずかしい世界だ。

凹んでいたら、縁あって三重県の『ヴィンテージ宮田自動車』さんにコンディションの良い後期型の360があるという。話をすると「面白いですね」という反応。初めての肯定派。かくして購入することにしたのだった。価格は壊れそうな部品を交換し、諸費用込みで360万円(70万円のスペアエンジン込み)。

本日、三重県の桑名までスバル360を見に行った。車両はヤングSSの外観ながら昭和40年代のモデルで(44年?)、20馬力エンジンの4速ミッション。初期型の16馬力エンジンより大幅に信頼性と実用回転域のトルクが厚い。錆びも無く上々のコンディション。なにより遠くから見た姿がシャッキリしてる。

徳大寺師匠から「国沢。古いクルマ選びは直感だな。遠くから見てヤレた感じがしたらダメだ。良いクルマはシャッキリしてるモンだ」とよく言われていたけれど、本日初めて「こういうことか」と思いましたね。全く根拠無いですけど。ということで本契約してきました。納車は3月1日。いよいよ修行が始まります!

追記。そういや4人目の孫の名前が『すばる』(澄悠と書きます)。私の命名ではございません。納車されたらドライバーズシートに座らせて写真撮ろうと思う。大人になったらきっと「凄いね!」と解ることだろう。超マッドなクルマ好きになってくれたら嬉しい。

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ