ヤフオク!が中古車仲介を拡大

「ヤフオク!」と呼ばれるネットオークションが大手中古車オークションと中古車販売業者と組み、2月19日からネットで取引出来るようにするという。この取り組み、皆さん「ヤフオク!でクルマを買えるようになる」といった軽いニュースだと理解しているようだけれど、長い目で評価すれば大きな一歩になると考える。なぜか? 中古車価格と消費税をジックリ考えて欲しい。

皆さんクルマを下取りに出すとき、消費税は買い手から貰っているだろうか? おそらく「内税」という理解をし、査定価格に消費税が含まれていると考えることだろう。しかしこの段階では消費税が発生していない。自動車のような高額品であっても、売り手は個人ユーザーなので消費税の対象外なのである。つまり100万円で査定されたら、業者は100万円を支払っておしまい。

100万円で仕入れたクルマに中古車業者は利益を乗せる。40万円とすれば140万円だ。これに税金として納める8%の消費税を上乗せし、151万円で販売するという寸法。11万円分は税金として中古車を買った人が負担しなければならない。消費税がさらに高くなったら負担も増える。一方、現在ヤフオク!で個人売買するとした場合、100万円程度の中古車なら消費税の対象外。

すでに消費税の高い海外では中古車の個人売買が主流。ただ一般人だと、ネットオークションに出ている中古車は安心できない。加えて高額な買い物であったとしてもローンを使えないため、キャッシュ決算になってしまう。コンディションに不安のあるクルマを、支払ったら取引終了のキャッシュで買うのは、なかなか難しい--という問題点を全て解決してやろうというのが、今回の妙味である。

公表されている中古車オークション業者と、中古車業者は高い評価を受けており、信頼度高い。加えて3ヶ月の保証も付く。落札した中古車の陸送や名義変更、ローンなど中古車業者が代行してくれる。このあたりは中古車屋さんで買った時と全く同じ流れ。普通のヤフオク!と全く違う利便性や安心感を得られることだろう。全国の中古車から選べるというメリットも大きい。

とりあえずシズテムをスタートするときの出品者は業者。したがって140万円の車両を買ったら、11万円の消費税を払わなければならない。けれど将来的には個人ユーザーが出展するクルマを、ネットオーション業者が大雑把なコンディションの評価&相場を決める。売れたら中古車業者に「仲介」というカタチで間に入ってもらい、例えば10%程度の手数料で3ヶ月保証など付ける。

すると消費税は落札者が中古車業者とオークション業者に支払う仲介手数料分だけで済む。消費税が高くなればなるほど、この手のオークションを使った売買や仲介というビジネスモデルになっていくと思う。もう少し深読みすると、だからこそ中古車業者はこういったビジネスモデルに取り組まなかった。そろそろ「イヤでもやらないと生き残れない」ということなんだろう。


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