リーフのタクシー

朝から免許の更新に行く。ジツは先週行ったのだけれど、左目が軽い結膜炎を起こしており視力こそ問題なかったものの、奥行き検査でハネられてしまったのだった。けん引免許を持ってると3回連続で合わないとダメ。1トライ目は2回OKだったのに3回目でアウト。再検査に回り2トライ目をやり、これまた3回目でアウト。

1回休んで、と言われたものの、時間切れ出直しとなった次第。受からなければ資格を失ってしまうためか、試験場側は案外良心的。というか試験場でこんなに丁寧な対応を受けたことなく驚いた。ということで本日再検査でございます。当然の如く全く問題なくクリア。前回は左右の視力が明らかに違ってましたから。

新しい免許を貰って試験場の近所にある日産に行くとタクシー急速充電中。どこでもバッティングするの、タクシーである。台数は多くないけれど、ヒンパンに充電しなければならないからだと思う。電気自動車タクシー増えたら、それだけで急速充電器不足になること間違いない。タクシーの増加は電気自動車普及を阻む。

というかタクシーの使い方だと冬場は暖房遠慮なく使う! 走り方も普通のクルマと同じ。タクシーの電費を聞いたら冬場だと常時5km/kWhを割るという。だったらプリウスの方が全然二酸化炭素の排出量少ない。タクシードライバーだって苦労しなければならぬ。ヒンパンに充電しなくちゃならないですから。

メリットあるんだろうか? というか明らかに社会にとってマイナスの存在だと思う。税金から補助金出し、さらに需要の大きい昼間に電気を喰いまくる。嬉しいのはタダで電気を貰えるタクシー会社の経営者だけ。夏場の10時〜16時は急速充電器を稼働させない、といった社会的なコンセンサスが必要だと思う。

そもそも電気自動車は自分の家で充電するもので、急速充電器は遠出した時や緊急時のためという位置づけだったハズ。タクシーのように使うようになったら、100万円以上する急速充電器を24時間稼働させても1日48回(1台が4回使えば12台分)しかカバー出来ません。

いずれにしろ電気自動車を流しのタクシーに使うことは原発推進派の口車に乗った最悪のアイデアです。税金使って二酸化炭素たくさん出して昼間の電気を使うんだから。2011年の3月12日以降、電気自動車の立ち位置が大きく変わった。このあたりを理解出来ないと電気自動車の普及は難しいだろう。

家の近所の日産行くと急速充電器のカギを開けながら「電気自動車は航続距離が短いし急速充電出来る場所が少ないから厳しいですよね〜」。をいをい! リーフ売ってる会社でしょ。しかもあなたのその行為がユーザーに気持ちを暗くしてるのよ。電気自動車の応援をしたいけれど、日産の現場から売る気を感じません。

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3 Responses to “リーフのタクシー”

  1. JJJ より:

    残念ながら、日産の営業はいつもこんなものです。
    商品は良いのに、現場がこれでは・・・[E:pout]
    まあ、日本のモーター産業の将来の為にレースぐらいは頑張ってもらいたいなぁ!

  2. applefanjp  より:

    ディーラーの営業マン次第っていうのが
    ま、どこの世界も同じなのかな?
    先日、自分の担当セールスの方にお会いしました。
    今までに販売したリーフは3台。
    自分は、うーん、やっぱ売れてないなって思ったのですが
    その方は、3台!とニコニコして話をされます。
    やっぱり、プロなんです。
    社員教育と言いましょうか
    率先垂範と言いましょうか
    やはり教育も同じって、
    つくづく思いながら師匠のこの文を
    読んでいました。

  3. 真鍋清 より:

    やはり電気自動車のあるユートピアも原発問題解決が暗中模索の中では夢物語に過ぎないのだろうか。
    お陰で「リーフのある風景」としての働くリーフタクシーの姿も、社会の必要悪を象徴する片腹痛きシナリオに違いなかろう。
    それより何より、「新時代エコカー」たる軽自動車ダイハツ・イースに乗った家族連れや、「伝統的コンパクトカー」代表なら「大成建設の社旗翻る再開発現場」に入っていく一台の初代末期ヴィッツ1300(小生のと全く同型)の姿…..資材運搬の日野やら三菱ふそう等の重量トラック群の間を縫い鉄板を踏みしめて敷地を行くヴィッツ、室内から降りるはヘルメット姿の「スーパーゼネコン従業員」―等の方がはるかに生きた鼓動が感じられ、「日常生活に密着したエコノミーカー」を象徴する絵巻と言えやしないか。
    もっとも、街中に腐るほど多いプリウスにアクアは、一種「エコファシズム」の扇動政治の匂いを漂わせていると思う。

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