最近新型車を続々出してるプジョー&シトロエンの自動ブレーキ性能は?

今までPSA(プジョー/シトロエン)の自動ブレーキについて紹介してこなかった。一部のマニアックな人達が買うクルマだったからです。スポーツカーの自動ブレーキと同じ扱いと言って良かろう。最近になって魅力的なモデルも増えてきたため、普通の人が購入を考えるようになった。ということで欧州NCAPの試験結果を紹介&分析してみたいと思う。

まず新型208だけれど、全ての試験項目で「お話になりません!」。停止車両に対する追突回避可能速度は一世代前の軽自動車と同等の「なんちゃって自動ブレーキ」レベル。35km/hで接近して追突ですから。歩行者だって”ほとんど見えない”らしく、車両の陰から出てくる歩行者は30km/hまででしか停止出来ない。おそらくカメラの性能が一世代前のレベルなんだと思う。

上級モデルのC5エアクロスはどうか? 208より高い性能持つシステムを使っているのかと思えばそんなことなし! 追突回避可能速度は30km/h。車両の陰から出てくる歩行者に対する停止速度も25km/hまで。208より車重がある分だけ辛いのかもしれません。高速道路で先行車が掛けたブレーキに対する反応も極めて鈍く、55km/h差で接近したら32km/hで追突しちゃった。

性能の低さに問題意識を持ったらしく、自動ブレーキ関係のパーツを提供しているメーカーのケツを叩いたんだろう。最新の2008になると追突回避可能速度はライバルと同等の50km/hになったものの(ただギリギリです)、車両の陰から出てくる歩行者に対する停止速度は30km/hまで。やはりカメラ性能と演算速度が一世代前なんだと思う。お金掛けてない。

口直しにカローラの試験動画を。カメラ性能と演算性能が高いのだろう。歩行者の検出速度や反応、夜間の判別能力素晴らしい! 街中なら60km/h以下で走っていたら、だいたいの事故を未然に防ぐことが出来る可能性大。輸入車で推奨出来るのはボルボと新世代のBMW、そして後輪駆動のメルセデスです。VWやアウディは新型車であってもPSA並。全く推奨出来ず。

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