WR-VのZブラックスタイルに試乗しました。装備内容を考えたら25年前の初代CR-Vから値上げなし!

ホンダ広報から「厳しいことばかり書いてないでたまにはクルマに乗ってみてください」と言われたので、試乗会で味見しただけのWR-Vを借りてみた。全く存在を忘れていました。改めてクルマのポジションを見ると、サイズからすればお買い得感があった初代CR-Vですね。ADASや山ほどついているエアバッグなどの付加価値を考えたら、値上がりしていない!

今回借りたフル装備となる『Z ブラックスタイル』で243万8300円。CR-VのFFは25年前で200万円くらいでしたから。この間、クルマは素晴らしく進化した。前述の安全装備に限らず、LEDヘッドライトや17インチアルミホイール。オートエアコン、停止まではしないけれど、アダプティブクルコンまで付く。イマイチだったグリルの意匠はブラックエディションだと気にならず。

乗るとどうか? やはり上質感には欠ける。ゴツゴツする乗り心地やアイドリングから賑やかなエンジン音など、同じホンダのヴェゼルと比べたら明らかにキビシイ。ただ決定的かとなれば、そんなことないと思う。私もこんな仕事じゃなければ受け流す。はたまた若いユーザー層であれば全く気にならないだろう。角張ったボンネットは車両感覚を掴みやすい乗りやすい。

デザインはミナミン率いるホンダとは思えない。聞けば完全にタイベースで開発したそうな。サイドもリアもボクシー。積極的に褒められる。これにゴツゴツしたオールテレーンタイヤなんか履かせたらカッコイイと思う。絶対的な動力性能だけれど、1230kgの軽いボディということもあり1500ccの118馬力で不満を感じなかった。少し賑やかながら120km/h巡航だって問題なし。

ハイブリッドじゃないということで気になる燃費だけれど、都内の激しい渋滞4kmは10km/L程度(アイドリングストップ機能無)。首都高速9kmになると18km/Lくらい。合わせて15km/Lということになった。平均車速30km/hくらいの道路事情ならWLTCの16.2km/Lで合っていると思う。最近のクルマは燃費良くなりました。もちろんヴェゼルのハイブリッドと比べれば落ちる。

広報車は248万9300円にナビなどディーラーオプションが乗って286万3850円。このあたりは様々なアプローチで削減すればいいと思う。ETCとかだって自分で付ければ7000円ですから。フロントシートベルトのアンカー位置が固定ながら、それでいてリアシートベルトはプリテン&テンションリューザー付きの上物だったりするなど面白い。コストパフォーマンスは上々かと。

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