東風日産で生産される『N7』を日本で販売したらどうか? BYDとテスラは終わりますね

東風日産乗用車公司の商品企画部部長である呉越氏は記者会見で「N7の日本導入も検討する」とコメントしている。「2026年にも導入」と書いているメディアも出てきた。果たして可能だろうか? そもそもN7は最初から中国以外でも販売する前提で開発されている。発表時点でフィリピンという具体的な国名を上げ、中国で生産したN7を輸出とアナウンスした。

おそらく東南アジア地域の安全基準はクリアしているんだと思う。当然ながら左側通行国のタイやマレーシア、インドネシア、香港、シンガポール市場もターゲットだろうから、右ハンドル仕様の開発も着手済みかと。2026年の導入だって大きな問題なし。となると残るはISO基準をクリア出来ているかどうかになる。欧州への輸出を想定しているのならOK。

様々な状況から考えると、日本への輸出は大きな手直し無く出来ると考えていい。ボディサイズはアコード級。中国に於ける価格といえば、スターティングプライスが240万円。最上級グレードで300万円になる。電池容量を見ると58kWh(航続距離510km)と73kWh(同635km)の2タイプ。上級グレードは冷蔵庫やサンルーフ、910Wのオーディオ、マッサージシートが標準。

ADASはトヨタと同じモメンタのAIシステムを搭載しており、相当幅広い状況下でハンズフリー走行出来る。現在日本で販売しているADASより全てのレベルでワンクラス上だと考えていい。私なら迷うこと無く300万円の最上級グレードを選ぶ。我が国は関税無いし、距離も近い。九州工場の日産車を北海道までの距離と、広州から九州まで運ぶ距離はほとんど同じ。

消費税込み390万円くらいの値付けだって不可能じゃない。日本でのニーズ少ない4ドアセダンということで需要はそれほど多くないかもしれないが、BYDやテスラのユーザーを全て奪って行くだろう。東風日産で一回りコンパクトなSUVモデルでも開発し、そいつを日本に持ってきたら手応えのある売れ行きになること間違いなし。日本の工場の空洞化は進みますが。

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