テスラより強いと思われたトヨタの株が高い。2030年に電気自動車350万台を打ち出したためかと

まっこと興味深い! 本日、日経平均は257円(0.9%)下がったのだけれど、トヨタの株価は9円ながら上がった。もっと言えば、直近の1年で46.8%(738円)も上がっている! 同じ時期、急速に業績が回復している日産で13.9%。ホンダ20.4%だから、トヨタの突出振りが目立つ。ちなみに10年前は527円(1株を5株に分けたので当時だと2635円)。53万円分買っていたら232万円だ!

参考までに書いておくと当時、購入を勧めました。さらに興味深いのは、直近1ヶ月の値上がり具合。12月13日の2002円から、15.7%上がった2318円になっている。なぜこんな値上がりをしているのか? 調べてみたら、12月14日の「2030年に電気自動車を350万台作る」という発表によるモノらしい。この1ヶ月で日産も13%。ホンダ9.3%。マツダ10.1%上がってます。

バックボーンは何か? テスラです。テスラの発行株式総額(時価総額)は125兆円! トヨタの38兆円を大きく凌ぐ。会社の規模としちゃ小さいけれど、テスラは業績の伸び代が大きいと評価されていたワケです。そんなテスラの生産台数といえば、過去最高を記録した2021年で93万6千台だった。そこにトヨタが「2030年に350万台作る」という具体的な台数を発表している。

5年前も1156円の時にトヨタをすすめてる。買っていれば2倍

これまでテスラを信じて株を買っていた人達からすれば「あれれ?」。客観的に考えると、テスラは8年後の2030年に350万台の電気自動車を作れるか、ということです。さらに2050年までで考えたなら、トヨタ1000万台。テスラどこまで伸ばせるか? 当然ながらVWだってGMだってフォードだってステランティスだってルノー日産だって電気自動車に切り換える。

そうなった時「時価総額でトヨタ38兆円のテスラ125兆円ってどうよ」と考えたんだろう。ただ興味深いことにVWもGMも直近1ヶ月の株価は上がっていない。投資家筋から考えたら、日本の自動車メーカーが電気自動車作りで出遅れていたという判断だったようだ。トヨタが350万台を打ち出した。日産やホンダを見たら同じような計画を持っているらしい。じゃ買いだ、ということです。

今後、何らかの理由で下がることがあれば、自動車メーカーの株も定期預金より面白いかもしれません。

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