何と12月30日から広州モーターショー開幕! 中国市場に忖度したドイツ勢に驚く!

何と! 12月30日から本来なら10月に開催される予定だった広州ショーが始まっている! 中国は旧暦で正月を祝うため、新暦の1月1日は単に西暦の切り替えというイメージなのだった。日産の林田さんという方が現地の写真をアップしているので許可を得て使わせて頂いてます。

驚いたのがドイツ勢の節操の薄さ! 上のクルマ、中国ブランドじゃなくメルセデスのVクラスでございます! どうやったらこんなセンスの無い顔つきになるのか理解出来ない。どうやらメルセデスが考える中国の「アルファード」ということらしい。グリルがデガいほどいいってか?

同じVクラスのバリエーションモデルで、こちらは写真をクリックして頂ければ解る通り、アモルファス液晶パネルのような柄が入ってます。よ~く見ると草の模様。これまた激しいグリルと、同じデザインテーマの本来ならフォグランプ着く場所のドレスアップが入ってる。

さらに驚くのは他の展示車も似たり寄ったりのセンスの悪さを見せていること。林田さんはSNSで中国車以上に中国っぽさを狙ったとコメントしているが、その通りだと思う。もう正月からぶっ飛ぶ! これが売れるとなれば日本車も真正面から勝負しなくちゃならん(笑)。

この流れ、メルセデスだけに限らない。BMWはi7の後席に32インチサイズのワイドモニターを搭載してきた! これまた中国車すらやっていない大胆なコンセプト。衝突安全性をどうやって確保するのか予想すら出来ない。中国勢じゃなくBMWがやったという点に驚く。

i7、エクステリアも紅旗のような雰囲気と色使い。メルセデスと同じくらい中国を意識している。その他、アウディもまんま中国風のデザインを取り入れてくるなど、本国のメルセデスやBMW、アウディファンが見たら愛想を尽かすほど中国にひざまずいちゃってる感じ。

ちなみに中国本家の「どうだ!」は北京汽車のJeepもどきが採用しているリアゲートのビルトイン大型液晶! こんなところに液晶積んでどうする、と普通の神経なら思うけれど、スピーカーが付いているのと画面から推察するにアウトドアでカラオケ出来るってことらしい。

ちなみにJeepのパクリデザインはなかなか存在感あってカッコ良い! 北京汽車、この手のアーミースタイルのクルマを10年以上前から出しており、徐々に風格も出てきている。軽防弾車風のモデルなどもあり、アメリカや中東で売ったら受けそうなデザインが多い。

日本車のパクりも健在。上はトヨタ車っぽいミニバンだ。スライドドアと車体の隙間など見ると技術レベルも相当高くなってきたように思う。下のピックアップはタンドラ風。こんなクルマが増殖したらアメリカ市場にだって入り込める。アメリカが中国を切ろうとしている気持ちはよく解る。

2023年の予想はなかなか難しい。国際状勢の動向で自動車ビジネスも大きく動くし、カーボンニュートラルだって着地地点がフラついている。どうなってもいいよう、プランBやプランCを準備しておくべきだと思う。サバイバルの準備を! 謹賀新年。今年もよろしく御願いします。

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7 Responses to “何と12月30日から広州モーターショー開幕! 中国市場に忖度したドイツ勢に驚く!”

  1. いき より:

    ドイツメーカーは素直ですよ。
    まぁ、日本向けに媚びを売っても誰からも相手にされないですからね~。

  2. アミーゴ5号 より:

    明けましておめでとうございます。
    中国モーターショーのドイツ車の写真を見て、あらためて世界の変革を実感しております。
    今年もよろしくお願い致します。

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    明けましておめでとうございます。
    いや~走るグリルですね、超大型ラジエターやインタークーラー・オイルクーラーを三段並べてもイケそうですな!
    オーバークールや高速道路での空力対策でオートラジエターシャッターとか装備するのかな?
    え?ラジエター(とインタークーラー)冷やすだけなら半分以下の面積で問題ない?そうでしょうね。
    テレビ画面の大型化は…まあうん家庭用の可動アーム工夫すれば32インチでも40インチでも理論的には車載可能ですけれど、例年の「その手があったか!!」というコロンブスの卵的発想に届いていない様子。
    大画面で世界をビビらせるなら、巻取り式&自発光式の有機ELスクリーンとかだったら「恐るべし中国の技術力・発想力!!」となったかも。
    やっぱり準備時間が足りなかったのかな?

    元ネタがアルファードだとすると、アルファードインパクトってグローバルな衝撃だったんだなと改めて実感しました。

  4. CX-60 より:

    あけましておめでとうございます!

    ベンツがアルファードをパクッて中国で売る!
    すごい時代になりましたね。
    こうやって、手軽に取れるところからとっていき、次の開発のお金を用意せねばならないという事なんでしょう。
    これのデザインをやらされた人が本国の人なら、たいそう嫌だったのでは?

  5. Nobutsuna より:

    これが商業的に成功するのであれば中国市場にとって最良のデザインと言うことでしょう。
    日本車のデザインも模倣から始まった。トヨタの最近のデザインはその模倣の時代をを乗り越えて本当に良くなった。ベンツにアルファードを模倣されると言うことはある意味感慨深い。
    今後も各社切磋琢磨して市場の文化に合った、より良いデザインになっていくのでしょう。

  6. Rotarycoupe より:

    明けましておめでとうございます。
    本年も多彩な記事を楽しみにしております。

    ドイツ勢はこれまでもわざわざロングホイールベース版を中国市場に用意していたので、特に驚きはないものの…

    中国沿岸部のインテリ富裕層がこれを好むとは思えないです。

    つまり地方のマイルドヤンキーが、1000万円クラスを買えるまでに経済が発展したのかな。個人的にはこっちのほうが驚きです。

    なお広州は大きいものの、私のなかでは田舎に分類されます(笑)

  7. NRT より:

    ヤンキーの人たちがやることなくなっちゃいますね

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