新型コロナ禍で原油消費量激減! 遠からず備蓄タンクに入りきらなくなりそう

新型コロナ禍に於いてもタンカーの運行数は全く変わっておらずガソリン不足の心配は無い、と以前書いた。この状況、全く変わっていない。しかし! 違う面で大きな問題になりつつある。説明するまでもなくタンカーの配船は需要を予測して決めるのだけれど、新型コロナ禍で移動制限が掛かり始めた3月上旬から原油消費量ググッと減り始めたのだった。

考えて頂きたい。皆さんのクルマの走行距離、極端に減ったんじゃなかろうか。私の場合、取材も無くなったため、3月中旬から1度もガソリン&軽油を補給していない。はたまたトラックが使う軽油量だって減っているという。そらそうだ。大きな工場が動いておらず、ここにきて大手建設会社まで操業を止め始めてます。飛行機で使うケロシンや、発電用燃料消費量だって減った。

上は東京電力の電量消費量である。そもそも少ない上、工場稼働時間になっても電量消費量増えてこない。寒かった20日ですら最大で3650万kW程度。15~20%くらい減ったと考えていいだろう。こうなるとどうなる? 文頭に書いた通りタンカーの用船は新型コロナ禍前に決めたもの。すでにアメリカは「タンクに入りきれなくなりつつある」と悲鳴を上げ始めた。日本だって同じ。

一方、原油相場は暴落中! 採掘コストの低いサウジアラビアとロシアがチキンレースを始めてしまい増産。結果的に買い手少なくなり相場下がります。本来ならドンドン輸入したいところながら、日本だって備蓄量に限りある。我が国はアメリカと違い都合の悪い情報を隠しがち。備蓄タンク一杯になりそうな状況の中、普通通りタンカーが日本に向かっているんだと思う。

ということでなるべくクルマを使うことがお国のためだと考えます。電車で通勤するなら、感染リスクを避けるためにもクルマやバイクで! 休日は観光地に行くと混むため、現地の人と接触しないようお弁当を持ち人が全く行かないような場所(同じ”藩”の中で)へドライブしたらいい。メディアを見てると3密の通勤電車は何も言わないのに、郊外で遊んでいる人を悪い者扱いにする。

釣り船などは隣の人とのオマツリを避けるため物理的にソーシャルディスタンス必要。燃料も使う。なかなか良い気晴らしだと思う。ここにきて「県境」が江戸時代のようになってきた。すでに山形県は”関所”を設けた。やがて通行手形なんか必要になっちゃう? 本日の情報、どうだってことはないけれど、新型コロナ禍でエネルギー事情も変わってきていることだけ紹介しておきます。

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