日本勢、トヨタを除いて茹でガエルからの成仏になる可能性出てきた。孫や子のため真剣に心配してます

「バンコクショーで見たヤバいヤツ」の最後がMGの『HS PHEV』である。全長4574mm×全幅1876mmはCX-5と同じようなサイズ。そういえばデザインも似てますね(笑)。搭載されているエンジンは1500cc直噴ターボの162馬力。これに122馬力のモーターを組み合わせシステム出力284馬力。搭載されているリチウム電池は16.6kWhで電気自動車航続距離(NEDO)67km。

驚くのはここからだ。BOSEのサウンドシステムやフル機能ADAS、カメラ画像とナビを同じ画面で表示するARナビなど標準装備して137万9千バーツ(約550万円)。CX-5のガソリン2リッターで596万円だから、すでに安い。ところが、でございます。中国勢は今年に入って大幅値下げを敢行! モーターショー特別割引ということで99万9千バーツ(400万円)としてきた!

日本だとアウトランダーPHEVの方がCX-5のガソリンより200万円以上高い。なのにMG HSときたらCX-5より安いのだった。なんでこんな安いプライスを付けられるのか不思議でならない。インテリアなんかゴージャスです。凝ったデザインだし質感も高い。運転中に操作する可能性のある操作系は物理スイッチなので使い勝手よし。私がタイ人なら迷わない。

こう書くと「タイ政府は中国からの輸入を許すのか? タイ国内の生産台数が減る」みたいに思うかもしれない。そんなこと言われなくたって解っている。タイ政府はタイ国内に工場を作ることを前提に、時限措置で関税を掛けていない。すでにMGは年産10万台規模の工場を2024年から立ち上げる。BYDはタイ工場を6月に稼働開始させ、年産15万台。長城汽車はGMの工場を居抜きで買った。

年内には50万台という生産規模になります。2026年くらいになれば100万台規模へ。この台数、タイで販売するだけでなく海外輸出も行う。したがって全て日本車のライバルになると考えていいだろう。日産は2026年に中国とインドから10万台ずつの輸出をすると発表したが、中国勢の海外工場で作られたクルマと激しくバッティングするし、おそらく勝てないだろう。

日本にいると中国車は入ってきにくいため茹でガエルになるも、海外じゃそんなこと言ってられない。家電製品やPC、携帯端末なども茹でガエルになって成仏してしまった。現時点で強い危機感を持ってないと茹で上がります。現時点で「茹でられちゃうか?」と感じ、逃げだそうとしているのはトヨタだけのように感じる。他は茹でられるのは解っていても、対応遅れで茹だる。

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4 Responses to “日本勢、トヨタを除いて茹でガエルからの成仏になる可能性出てきた。孫や子のため真剣に心配してます”

  1. テリー より:

    タイに旅行に行ったとき、中国人旅行者の多さに驚きました。日本に来る中国人旅行者の比ではなく膨大な数の中国人がタイに旅行に行っている。

    タイは親日の国というイメージがありましたが、あの中国人旅行者の数の多さをみていると、日本の影はうすくなり、親中の国になっているのではないかと感じました。結局、金儲けさせてくれる国に良い印象を持ちますからね。日本でも反中感情を持つ人がいる一方で旅行業界などは中国人旅行者を呼び込むために必死です。

    「日本が影が薄くなり中国の存在感が増す」という現象は多くの国で起こっている現象なのかもしれません。

    日本と中国のイメージに差がなくなれば、自動車は高い買い物ですから、性能と価格のバランスをみて、中国車のほうが良ければ迷わずそちらを買うと思います。

    日本国内においても、補助金格差で値段をカバーでているうちはよいでしょうが、それがなくなれば、中国のイメージが悪くても、性能と価格のバランスをみて中国のEV車を選ぶようになると思います。

    家電やPCや携帯端末でもそうですが、日本メーカーは動きが遅いので、もたもたしているうちに逆転されてしまうかもしれませんね。

  2. だま より:

    とっくに手遅れの段階かと
    そして中国の次は工場増えてきて人工も多い東南アジアが技術力をつけて盛り上がってくるのでしょう
    そんなもので日本だって昔は自動車産業なしで生きてたんだしなんとかなるでしょう

  3. ボヤキ爺 より:

    中国製の下着や肌着、靴下等が、どうせ安かろう悪かろうで馬鹿にしていたのが、いつの間にか国産がほとんど駆逐されてしまった。
    そして、生活用品から建築資材まで中国製品がないと立ち行かない状態になってしまっている。それを、コロナのときに気付いたのでは
    車に対してだって、今はもちろん国産が一番で、中国製品は信用できないって人が多い状態ですが、安くて良いものが入ってきてそれが少しずつ浸透してきて、いつの間にか中国製品が、国内品と同等になってきて、中国製でもいいじゃんってなったら…タイと同じようなことが日本でも

  4. はらだ より:

    販売価格の変更はクルマの出来云々だけで無い、裏の何か、みたいなものがないでしょうか?
    クルマは売ったらそれで終わりじゃ無く、所有してれば何かと費用がかかります、そこら辺を高くして辻褄あわせるとか?
    日本で言う残価設定ローンみたいなので、ちょっと高めのメーカーのファイナンスで利益を出すとか?
    残価設定ローンのみの販売で、なし崩し的に次も同じメーカーファイナンスで買わざるをえないとか?
    安い価格の裏には、いろんな利益の取り方が隠れてそうな感じがします。
    メーカーのファイナンス部門の利益は結構大きいですから、タイでも既にそういう売り方してますかもですが?

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