燃費規制厳しい中、1600ccで304馬力/370NmのGRカローラを出せることに驚く!

改めて書くまでもなく世界規模で大半のメーカーがCAFE(企業平均燃費)をクリアするのに四苦八苦している。平均燃費を大きく引き下げるスポーツグレードなんかとんでもない状況。ハイブリッドを持つ日産や、コンパクトカー比率のホンダは優秀な方に属す。だからこそ日産は3リッターターボのフェアレディZを出せる。ホンダもその気になればシビック・タイプRを出せるだろう。

けれどマツダやスバルは全く無理。マツダなんか燃費良いと思われる2200ccディーゼルすら搭載車を増やせないほど。スバルもソルテラが順調に売れてくれないと2400ccターボ車の存続は厳しい。そんな状況の中、トヨタはスープラ、GRヤリス、ランクル300/レクサスLXに続きGRカローラまで日本販売をするというから凄い! どんだけ燃費良いクルマを売ってるんだって話です。

現時点でGRカローラの燃費は発表されていないけれど、GRヤリスより重くてパワフルな分だけ数字的には低いと思う。なのにトヨタからCAFEの話は全く聞かない。そればかりか、騒音規制フェーズ2もクリアできると言うことなんだろう。トヨタ以外の自動車メーカーならこんなクルマ1000%作らない。頑張っていたスバルですらアメリカでWRX STIの上市断念をリリースしたばかり。

スペックを見ると驚くのはエンジンだけじゃない。フロントブレーキにおそらくアドヴィックスの4ポット対抗ピストン。リアも2ポット対抗ピストンを採用。サイドブレーキは電動じゃなくハンドタイプになっている。加えてGRヤリスのために開発された1600ccターボが274馬力からポンと304馬力になった。そもそも競技にも使える強さを持つため、この程度は最初から想定していたこと。

GRヤリスもいいけれど3ドアのため使い勝手が厳しいと思っている人は案外多いようだ。GRカローラなら5ドアHBでリアシートも実用的。しかも6速MTときた。世界レベルで見るとルノー・メガーヌRSやゴルフGTI、シビック・タイプRといったライバル車もいるが、おそらくガチンコで速さ勝負したら相当イケるんじゃなかろうか。世界中のクルマ好きから大歓迎されること間違いなし!

ちなみにGRカローラは専用ラインで作られる。それほど生産規模は多くないだろうから、状況によっちゃ納期を覚悟しなければならないかも。シビック・タイプRやWRX S4とのバトルが楽しみです。

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