間違いなく売れない新型アコードをホンダはどう訴求? 企画力が問われます!

恥ずかしながら1980年代に初めてアメリカ取材へ行った際、アメリカの人気車がトーラス/セーブルであることを知った。トヨタやホンダ、日産の人達が口を揃えてトーラス/セーブルの強さを教えてくれたものです。当時の日本はアメリカでどんなクルマが人気かということを自動車評論家も関心薄かったのだ。トーラス/セーブルの実車を見た率直な印象は「超カコ悪!」。

この時に感じた違和感でアメリカに於けるクルマのデザイン嗜好を調べまくる。納得したのは庶民が買うクルマは、地域毎によって大きく嗜好性違うと言う点。アメリカはアメリカ。欧州は欧州。日本は日本の文化を反映しなくちゃならない。ナニが言いたいかと言えば、来年日本で販売するタイ生産の新型アコードのデザインです。瞬時も躊躇わず「超カコ悪!」。

トーラス/セーブルなどと同じく、100%アメリカ市場を考えたデザインだ。もはやフロントマスクなんか忍者タートル! カムリよりぶっ飛んでいる。私にゃ全く理解出来ないが、アメリカで高い評価を得ているそうな。でも日本じゃ全く売れまい。じゃ国沢光宏は日本で売るな、と言ってるのかといれば、そんなことない。大賛成です。シビックの時と言ってることが違う?

シビックを批判してるのは、売れないクルマのため巨額の投資をして埼玉県に生産ラインを作ったからだ。シビックも輸入車だけなら、むしろ車種バリエーション賑やかになっていい。しかし! ここからが問題です。売れないのを解っていて、何の対策もせず上市したら本物のムダ使いになってしまう。アコードを日本で売ることに対する”面白さ”をキッチリ出したい。

ホンダファンを楽しませる演出や付加価値をどう付けてくるのか大いに楽しみです。

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