中国について考える

帰りの便の中で、毎度のことながら様々なことを考えさせられる。最近、私は日本の弱さを描いているけれど、個人個人の資質からすれば日本人だって負けていない。いや、むしろ高いとさえ思う。されどあまりに環境悪し! 考えて欲しい。同じ才能の人間を、優れた教師とダメな教師が育てたらどうなるだろう?

新入社員が居たとする。有能な上手に育てられれば、伸びる資質を持っているヤツは間違いなく伸びます。けれどツマらん上司にあたろうモノなら、カンペキにダメ人間となってしまう。強いココロザシを持って役人になった優秀な若者も、やがて天下りや渡りで甘い汁を吸うだけになってしまうのと同じこと。

その上司も、経営陣の判断能力が無ければ能力を発揮できない。良いアイデアを持っていても、そいつを使ってくれなければカタチになりませんから。責任ばっかり取らされる経営陣であれば、これまた思い切った提案しづらいでしょう。というか、役人の如く何もしないことがベストとするような流れになる。

経営陣だって同じ。外国の企業は常に政府がバックアップしてくれる。同じ能力の経営者なら、政府のバックを期待できるか期待できないかで判断基準は全く変わってくるということです。そんなこんなで、同じ能力を持った人間だったとしても、今の我が国のシステムや社会環境は厳しい。伸び悩むのも当然かと。

さて。帰りの中国東方航空の食事は「うなぎ丼」だった。ここ30年くらい、外でうなぎを食べたの、数回。も少し正確に言えば高い金額を出せば美味しいうなぎ屋さんもたくさんあると知っているし、誘われることもある。そんな時「実家がうなぎ屋なんです」と言うと、じゃ違うモノにしましょう、になってしまうのだった。

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昨晩のメインはナマコでございました

今までなら見ることもなく食べなかったけれど、本日食べてみようと思った次第。するとどうよ! フタを開いた瞬間からニオイで食欲が失せてしまう。考えてみれば外で食べるうなぎの多くがこんなだから、他でうなぎを食べなくなったのだ。ハッキリ言って臭いです。うなぎというサカナ、素材と調理方法を間違えるとこうなる。

それでもガマンして一切れ食べてみた。もう100%ダメ。うなぎ特有のイヤなクセがモロに出ている。特に皮がアカンです。回りの人を見ると皆さん美味しそうに食べてます。本物の美味しいうなぎを食べて貰いたいな、と強く強く思う。中国の人に美味しいうなぎの味を覚えて貰ったら、きっと大きな市場に育つと思った。

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白酒の一種だと思うけれど……。猛烈に美味しかった!

本当に良いモノや美味しいモノに接する機会は依然として日本人の方が多い。こういったアドバンテージを持っているウチ、様々な分野で勝負すべきでしょう。国単位じゃ勝てないかもしれないが、個人や企業単位ならまだまだ勝負出来る。でもマズイうなぎを美味しいと感じるようになったらオシマイです。

今や中国はそのイメージを持って嫌う存在でなく、切磋琢磨するライバルだと考えたらいいと思う。「本物」を知っている中国人が増えたら、本格的に適わなくなるだろう。2時間20分のフライトで羽田空港着。何回行っても上海って近い。羽田から打ち合わせを2件。夕方からうなぎ屋で原稿書き。

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1 Responses to “中国について考える”

  1. うずしお より:

    中国の人がうなぎの美味しさを覚えてしまったら
    日本の食卓からうなぎが消えてしまうんじゃないかと
    ちょっぴり不安です。
    うちの会社でも扱っていますが、中国・台湾から毎日
    たくさんの生鮮うなぎが輸入されています。
    もちろん加工うなぎも輸入されています。
    ところでナマコのお味はいかがでした。
    中国ではナマコは高級食材みたいですね。
    先日、中国向けに乾燥ナマコを輸出しましたが
    キロ単価は高級国産和牛なみでした。

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