「横断歩道でクルマは必ず止まれ」の根っ子は1km/hの速度違反と同じ(5日)

JAFは「横断歩道に人が居るのに止まらないのは道交法違反だ」と主張している。正しい! 制限速度を守らないのと全く同じ。ケシカランことだ! ビタ1km/hたりとも速度違反しない私からすれば、60km/h制限の道を61km/hで走るなんてゴンゴドウダンの暴走行為です! しかも横断歩道にいるの、コドモやお年寄りだって多い。だから日本の歩行者死亡率は先進国で最も高いのだった。

そんな順法精神の私は、いっつも酷い目に合い、時に渋滞を作りだし円滑な交通の流れを乱し、もしかすると歩行者に危険な状況を作り出しているかもしれません。以下、一緒に考えて頂きたく思う。先ほど、横断歩道に近い歩道に人が居たので止まった。すると渡る様子無し。そもそもコチラを見ていない。警笛鳴らすのも不適当なので気付くまで待つ。そしたら後続車に怒鳴られた。

歩行者居たので停止した”別の時”である。私の停止を見て歩行者が横断歩道を渡り出すも、対向車は止まらない。よそ見ていたようだ。幸い歩行者が危険だと判断し止まったけれど、飛び出すような子供や注意力の落ちているお年寄りなら安心して渡った結果、轢かれていたかもしれません。片側2車線区間の横断歩道だと、走行車線側で停止したら追い越し車線側のクルマに轢かれる?

私は自分の子供に対し「信号の無い道を渡るときはクルマが居なくなるまで待て」を基本とし「どうしても渡るならクルマを見て手を挙げ、止まるのを確認し、さらに右の次は左も見て渡りなさい」と教えた。私が子供の頃、悪い友達がおり、急なブレーキを必要とするタイミングで手を挙げ、つんのめって止まると「ブレーキ効くね~っ!」。コイツも止まるのを確認して渡っていた。

道交法を読むと「道を渡るか渡らないかを決める優先権を持つのは歩行者」側にある。ただし渡ろうとしているのか、そこにいるだけなのかクルマ側から判断出来ない。必ず止まらなければならないケースは、歩行者が渡ろうとした時。不明確な時は、道交法の基本理念となっている『交通の安全と円滑な流れ』(安全と円滑は同等の扱い)のバランスを取るのが合法的だと思う。

すなわち歩行者が横断しようとしているか、それともクルマを通過させようとしているのか曖昧なら、前述の通り後続車に追突される可能性や対向車が停止しないことによる新たな危険の発生を防止する意味でも止まらない方が適正な判断だと思う。100km/hで流れている首都高の50km/h区間で制限速度を守れないのは危険防止の観点であり、やむを得ない判断なのと同じです。

道路状況はさまざま。同じ道路であっても、日毎に、時間毎に、天気でも変化する。道路交通法は原則を守りつつ、安全と円滑な流れのバランスで判断するべきである。横断歩道に人が居たら何も考えず愚直に止まれ! というのは正しくないと考えます。それが正しいと思うなら、今から制限速度を1km/hたりとも超えるべきじゃ無いし、超えたタクシーやバスに乗ったら怒って欲しい!

 

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