DSGの信頼性

私の数少ない自慢は「良い読者に恵まれている」ということだと思っている。私がホメたクルマを買った、という話を多くの読者諸兄から聞く。当然ながら私も責任を強く感じるようになり、常に緊張感のあるレポートを書き続けていられます。というか毒にも薬にもならない文章書いてたって意味無いです。

ということで話題となっているDSGであります。ゴルフ7、本当に良いクルマなので高い評価をメディアで書くと、DSGについての不安コメントを少なからず貰う。無責任なことを書くな、ということです。そこで中国で10年/16万kmへ保証を伸ばした件、VWジャパンの庄司社長に聞いてみました。

すると「DSGトラブルの件ですが私のフェイスブックにコメントされたケースは中古車で購入された方が、一般の修理屋さんで整備していて不具合が出たクルマでした。ハイブリッドと同じくVWで整備していただければ問題は起きないのですが」とのこと。直接知っているトラブルはこの一件しかないという。

もちろん現場から報告されてくるレポートの中にDSG関連もあると認識しているというが、リコールで心配のあるDSGは全て良品になるため、今のところ保証を伸ばすことは考えていないらしい。トラブルを経験したユーザーや、ゴルフ7の購入を検討してる人達の不安と少し温度差があるような気がします。

以前VW本社の開発チームにDSGの話を聞いた。「耐久性は日本の走行距離なら車両の寿命と同じくらいあります」。だから中国で10年/16万kmまで伸ばしたんだと思う。日本は中国より良い条件だと考える。だったらドイツに掛け合い、日本のDSGも10年/16万kmにしたら不安は解消されるのに、と思う。

私は新しい技術の評価の際、二つのことを考える。開発チームの熱意と、売る側の熱意だ。この二つが揃えば改良されるし、アフターサービスもバッチリ回ります。初代プリウスは両方ともしっかり感じたので、応援団になった。トヨタも素晴らしい仕事をしたと思う。以来、4台乗り継いだほど。

リーフだってそうだ。今のところ初期ロットを購入した人は人柱状態になっているけれど、私を信じて買ってくれた人のために努力中。日産の場合、何より志賀さんが頑張っているし信頼出来る人物であります。VWの技術者も皆さん真摯。まじめだ。特に技術のTOPであるハッケンベルグさんが素晴らしい!

そんなことから私もDSGを推奨してきた。けれど保証の延長は条件が難しく、簡単に対応出来ないそうな。ということで私の熱意が空回りしちゃってる感じ。売る方が「何とかしたい」というなら大いにバックアップするんですけど。「自信を持って推奨します!」という雰囲気じゃなくなってきた?

せめて「とりあえずディーラーで点検を受けているVWの指定通りのサービスを受けているDSGについては延長保証で対応します」くらいの対応が欲しいところ。ゴルフ7の宣伝を担当しているワケじゃないので、DSGについてはこの程度の「推し」としておく。後はネットなどの評判を見て判断していただければ、と。

V40のツインクラッチ(DSGと同じタイプ)も順調とはいかない可能性ありますワな。となればホメた私が責任持って買い、人柱になって良い扱い方を探ります。信じて頂いた読者諸兄を絶対裏切りたくないですから。


12 Responses to “DSGの信頼性”

  1. Rotarycoupe より:

    VWのイメージが、日本と中国で大きく違うからじゃないかと思います。中国におけるVWのイメージは完全に実用車、日本におけるトヨタみたいなものです。実際にゴルフはカローラと大差ない価格で売っています。実用車のATが壊れると顧客に疑われたら売れません。VWとしても本心ではやりたくないものの、新車を売る為にやむを得ず保証を延長したのだと思っています。
    ただしVWにも勝算(?)はあるでしょう。中国人は日本人ほど神経質ではないので、ジャダーくらいで壊れたと騒ぐ人は少ないです。余談ですがABSの警告灯がついたまま営業しているVWタクシーが珍しくありません。またワンオーナーで10年乗る人も中国では珍しいので、保証はディーラー物に限るなどの条件を付ければ、実際に10年近くたってから保証でDSGを交換するケースはそれほど多くないと思います。
    いっぽう日本では、スムーズな国産ATに顧客が慣れてしまっているので、ジャダーなどの軽微なクレーム率は中国とは比較にならないくらいに高いでしょう。また中国とは違い日本人はVWにステータスを感じている人が多いので、保証を延長しなくても売れるとの読みもありそうです。でもそれじゃ我々が困るんですけどね。

  2. オーキッド より:

     自分はGOLF6に乗っていますが、DSGのジャダーに悩まされています。対策クラッチに無償交換してもらってから、明らかに症状は軽くなっていますが、やはり交換から2万キロ程度で再発しており、本社は「ジャダーはしかたない現象」との見解と、現時点での実情を聞かされています。これ以上の対策部品が出なければ、今後交換をし続けるわけも行かず、我慢しながら乗れるまで乗るしか無いのかなと、腹の中では思っています。
     ちなみに、ジャダー以外の故障も頻繁に発生し、3年間でDSG総交換1、クラッチ交換2、メカトロ交換1を保証で交換してもらっています。
     保証期間が終わってからどうなるかは、未知の世界です。

  3. tokyokun より:

    いつもありがとうございます。
    以前、ゴルフのある同じ部材がほぼ毎年順番に計3回壊れました。
    規定の保証期間外とは言え、あまりにひどいのでは?と
    相談したにも関わらず「保証対象外」「本部の指示」と説明され
    毎度2万5千円〜3万7千円の修理代を払ったのを思い出しました。
    国産車ではおよそ壊れない箇所です。
    結局、買い替えの際に家族に猛烈に反対され
    私はVWにしたかったのに泣く泣く他車に切り替えました。
    そういった経験から、「保証が確約されていない」だけで
    ユーザーが持つ、DSGの「将来への不安」の気持ちが理解
    できるような気がします。
    トップに「志」が無ければ期待はできませんね。
    温度差という言葉、とても重く感じます。

  4. 菊池@川崎市 より:

    VWJの社長さんは 裸の王様ですか?
    VWは好きですが、DSGのトラブル報告は異常に多いですねぇ。残念です。
    品質に自信あるなら10年保証、自信ないならMTも輸入して下さい。
    現行では購入する気になりません。

  5. でこ より:

    国産車からgolfに乗りかえた時、剛性感の高さ、静かさなどに感動し、次もgolfと思っていたのですが、VWJの対応をみると次は国産車かな…と思うようになりました。
    車は良いだけにとても残念です。
    日本は隣国と比べ売れる台数も少ないし、静かなユーザが多いので、舐められているということなのでしょうね。

  6. さね より:

    信頼性かあ。身内になりますが某ドイツ系スポーツカーメーカーに2台乗ってますが、いわゆるDCTとゆわれるティプトロニック、DSGと同じタイプですが特に毎日通勤で一台は使ってますが一回変になっただけで問題ないです。 それよりアイドリングストップしたらナビが消えたり、電装系の故障が多いですけど。 まあたまたまディーラーの対応が至極よいので代車は新しいのだったり、わざわざ遠くから取りにきたりするので本人は満足してます。たまに運転しますがCVTの自分の車と比べたら信頼性より車って楽しいとなります。燃費も排気量の割にかなりいいし。 信頼性も大切ですけどつまらないメカで、車なんか走りゃいっかになるよりいいと思います。ちなみに変速機は一回トラブった後は快調らしいです。故障の度にアップデートしてくれてるようですし。高い車だからかもしれませんが、信頼性もですがアフターサービス万全ならいいのでは?ディーラーによるだろうから、サービス悪い感じなら外車はやめたほうがいいでしょう。 しかし金持ちっていいよなあ… スバルがCVTやめてFZ社と共同で多段AT開発したら理想的なのに、何故かCVT…パイオニアの意地か先見性なのか?謎だ。

  7. 4-4-2 より:

    ゴルフⅤ型GTIに乗っていますが、すこぶる快調です。
    ただ、DSGの不調についてはある程度覚悟して乗っているのが本心かな?
    新しいテクノロジーですし、そこは仕方ないかなと。
    壊れた時のVGJの対応が、キチンとしていてくれれば次もゴルフにしたいです。
    (多段ATはFZ社ではなくZF社ではないでしょうか?)

  8. 後藤哲平 より:

    ポロのDSG 1.2ターボモデルに乗ってます。一度クラッチに問題が発生し、ギアボックス交換しました。
    ただ対応は悪くなかったし補償内だったのでそれほど気にしてはいません。
    むしろ毎日の運転の楽しさが忘れさせてくれてます。昔MTの運転してたのでたまに発生するギクシャクも納得感があります、「あ〜このアクセスの踏み方はいかんかったな」とか。毎日の通勤が贅沢だなと思ってます。

  9. 小寺 より:

    未確認ですが、日本人と同じくATに慣れたアメリカでも10年16万kmの保証が付くとか付かないとか…。
    また、中国の金持ちは日本とは比較にならない規模の尋常ではない金持ちですが、その一部を除くと一般的な国民収入は日本人の平均家庭の方が上らしいです。
    ゴルフ≒カローラというのは否定しませんし、間違ってもいませんが、その人達からすればゴルフも立派に高級車。
    大事な金(国民意識の違いにより、向こうの人は現金を非常に大切にする)を使って買った物なのだから些細なトラブルも容認できない。
    塗装にほんのわずかな傷でも見つかれば、親戚一同を引き連れてディーラーに怒鳴り込み、自分の要求が通るまで他の客の前で怒鳴り散らすのが正しい交渉の仕方だとも聞きます。
    今回の保障期間の問題は日本人が舐められてる?甘く見られているという結果ではないでしょうか。
    訴訟大国のアメリカしかり、中国しかり。
    うるさく文句を言う所にはしっかりと対応する。文句も言わずに大人しく黙ってる所には最低限の対応だけすればOK、のような。

  10. campeonbra2002 より:

    昨日、Golf6 TL の初回車検を済ませました 日本では何で10年/16万キロ保障が出来ないの?、と訊くつもりだったのですが訊きそびれました GOLF6が生まれて初めての輸入車ですが 長いことCGを購読していてGOLFのテスト、インプレッションは初代GOLFから読む機会が多くずっと何時かは乗ってみたいクルマリストの上位にあり続けました やっと乗り始めた訳ですが 多くの方が仰るように 剛性感、たてつけ、操作と挙動の関係のリニアリティ等々 日本車とは一線を画す出来のクルマなのでリコールそのものもさることながらこれほどのクルマを作ったVWの対応のダブルスタンダード(北米、中国での施策と日本でのそれ、の違い)が本当に残念です

  11. hokkaido love より:

    ん〜、DSGのトラブル自体よりもVWJの対応に疑問を感じますね。国交省からの指摘でリコールするとは・・・。中国も同じように外的圧力からリコールを発表したらしいですね。次はゴルフが良いなと思っていましたが、かなり不安になってきました・・・。

  12. harahe より:

    このサイトを見て下さい。
    DSGだけじゃなく、タイミングチェーンも不具合があるようです。
    補償延長してもらいたいです。
    http://acs.toypark.in/tsi/380tsi.html

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