原発でも敵前逃亡(5月19日)
朝日新聞デジタルは福島第一の事故の際、9割の職員が原発から逃げ出したと報じている。韓国のフェリー事故で船長や乗り組員が乗客より先に逃げ出したと言うことを「日本ならありえない」と批判する人も多いけれど、福島第一は同じ状況だったのだ。
原発で働くなら、フネに乗るのと同じく相応の危険性があることを当然の如く認識していなければならない。そして脱出するのは、フネなら乗客優先であり、原発でも被爆の可能性ある地域から住民が避難してからだ。その覚悟が出来ないのなら原発で働くのは止めて欲しい。
日本以外の国は原発事故が起きたら、誰かを現場に向かわせるという覚悟を為政者は持っている。チェルノブイリの時だって事故直後に現場で亡くなった人が33人。その後、事故処理に派遣された4千人が被爆によるガンで死亡&今後亡くなるという。一方日本は基本的にゼロ。
これは誇るべき数字でなく、危険な現場に行ってないためだ。責任を取るのがイヤで誰も現場に送り込めなかったワケです。そんな状況で原発を扱うことなど出来ない。猛獣が暴れたら猛獣を飼っているニンゲンが逃げ出した、ということですから。日本に原発は無理でしょう。
昼過ぎまで原稿書き。夕方から内燃機関の研究組合の発足式の取材に行く。詳細は新着情報に書いた通り。されど鵜呑みメディアの多くは「一致団結して海外勢と戦う」みたいな報道をするんだろうな、と思う。質問すべくずっと手を上げていたのだけれど、司会者が当ててくれず。
ちなみに最新情報で書いたような「本当に聞きたいこと」は個別で情報収集します。記者会見の時などの公式見解の答えと全く違うことも多い。私がしようとしていた質問、後で関係者に聞いたら「Q&Aの想定にありませんでした。どう答えたでしょうね?」と興味津々でございました。
追記・タイで戒厳令が発令された。来月に予定されているオートサロンは、絶好の観測気球になると思う。ホンネとタテマエのバランスがちょうどタイの常識の中心くらいあるからだ。通常通り開催されるようなら、あまり心配しなくて良い。けれど中止になるようだと少しばかり深刻。
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