VW E-Up! (VWのEV)

フランクフルトショーでVWは『E-Up!』と呼ばれるピュアEVを発表した。2011年にデビューするVWのコンパクトカー『Up!』をベースとしており、比較的コンパクトなボディサイズを持つ。ちなみにスペックは全長3199mmと軽自動車より短い。ただ全幅は1641mmあって、軽自動車よりワイド。

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VWによれば「新しい時代のビートル」

最近よく話題に上がる安価な次世代コンパクトカーのド真ん中サイズと考えていいだろう。気になるスペックは、まずバッテリーがリチウムイオンの18kWh(メーカー不明)。i-MiEVの16kWhより少し容量大きい。重量240kgとのことなので、i-MiEVと同等以上のバッテリー性能を持つ。

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やはりEVの本命はこのサイズでしょう

充電は230V(普通の自宅に来ている電力)で5時間。80%までの急速充電が1時間。走行可能距離だけれど、こらもう計測方法によって様々。三菱自動車式であれば「180km」程度になるだろう。今回VWは130kmと発表した。まぁ必要にして十分な走行可能距離だと考えます。

連続使用時に54、4馬力。フル加速時なら短時間87,6馬力を引き出せるモーターを搭載。0〜100km加速11秒3というi-MiEVを若干凌ぐパフォーマンスを持つ。最高巡航速度135km/h。「1段可変トランスミッション」(詳細は取材中)を介して前輪を駆動する。乗員はiQのような3+1。

アメリカのZEV規制が変更された結果、カリフォルニア州で一定以上のクルマを販売しようとすると、どうしてもEVを作らなければならない。このところのEVブームは、このあたりの事情によるところも大。どうやらEVがフランクフルトショーの大きな目玉になりそうな雰囲気になってきた。

さらなる情報を得られれば明日紹介します。

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3 Responses to “VW E-Up! (VWのEV)”

  1. ゴン より:

    IQにコンセプト似てますね。
    でも、なぜかお洒落に見えてしまいますね(笑)
    もしかしたらIQはEVをも見据えて開発されてたりして?!

  2. Fufuhu より:

    なんかトヨタとかダイハツっぽいですね。
    VWのデザインではない気が…

  3. 真鍋清 より:

    そうそう、ビートルの真の後継車はこうでなきゃ!
    先程生産中止されたメキシコ製VWニュービートルは中身の薄い外観だけのハリボテ、今度のリチウムイオン電池使用のE-Upこそが斬新で21世紀の地球と大衆を見据えた「新世代のビートル」。
    何より18kw=24.5psのリチウムイオンバッテリー搭載で、0-100km/h=11.3secというのが新世代を示唆している、全長3195mmというのが現代的で知性と工夫に富んでいる。
    もしこれで航続距離が130kmから200-250kmまで伸びれば21世紀の有力な大衆車になりうるわけだし、それは昨今のリチウムイオン電池が急速に進化しているだけにあながち夢とも言い切れまい。バッテリーの寿命がホンダ・インサイトの24万キロを上回る40万キロとなったら…..と夢をふくらませてくれるVWのEV、成熟した製品になって市場に出てもらいたい。
    PS
    VWは1950〜1960年代にリアエンジンのタイプ1=ビートルで世界を席捲、特に同車のメイン版であるVW1200は1192cc/34psにもかかわらず時速115km/h(公表値)でほぼ永久に走り続けられるスタミナを有しており、さらに当たりの個体の場合最高85mph=138km/h!!!!に達したという報告さえ伝えられるほどです。付け加えるならそれは1967年以前の6Vの電装品を用いたタイプです。まして、同年より12Vとなって以降の1300ビートルともなれば、1285cc/40psにして(オイルクーラーを追加した程度で!)公表値122km/hを大幅に上回る91mph=147km/h!!を記録したという情報までがアメリカから伝えられ、40psとは到底信じ難い底力といえます。
    そうした、最小限の馬力・メカから連続高速走行はもとより南極やグリーンランドをも走破出来るたくましさを生み出すことこそがVWビートルの本領であるからは、前述した耐久性/高速性をE-Upに取り入れ、製品化してこそ新世代のビートルといえよう、ここでハインツ=ノルトホフの哲学は新世紀に昇華されたこととなろう。

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