日産の2025年度決算は5331億円の赤字。新型エルグランドなどが売れ2026年度から黒字予想とのこと
日産の2025年度決算は5331億円の赤字だった。ただ意外なことに2026年の見通しを200億円ながら黒字としている。5331億円の中に損失の多くを入れ込んだということか? 今までの日産通り超甘い見通しという可能性を含め、客観的に内容をチェックしてみた。まず概要から。全体の流れを見ると「会社の規模を縮小し、一方売り上げはキープすることで利益を出す」というもの。
確かに一回り小さい会社にして売り上げを確保すれば利益を出せる。いわゆる縮小均衡という戦略である。実際、2026年の見通しによれば、生産と開発で3400億円の節約するという。さらに販売の最適化により1550億円を捻出。トータルで5千億円だ。この二つで2025年度で出した赤字額分をチャラに出来ると言うこと。つまり2025年度の同じような販売台数でも黒字化する。
2026年度の販売目標は2025年度の4.7%増。なかでも中国市場8.7%増。日本市場7.9%増を目論む。中国市場についちゃNシリーズの好調ぶりを考えれば十分納得出来る。日本市場はNシリーズのように絶好調車種を用意しているのだろうか? どうやらエルグランドに相当期待しているようだ。日産の目論見が妥当かどうか、エルグランドで考えてみたい。
このセグメントのベストセラーカーは言うまでも無くアルファードである。なぜ売れるかと言えば、リセールバリューが驚くほど良いからだ。人気の割にクルマの供給台数少ないため中古車市場で高く売れる。当然ながら下取りも高い。そいつを反映し、残価設定ローンの支払額は300万円程度のクルマと比べたって低いのだった。アルファード、安いから売れている。
エルグランドの場合、中古車市場で人気車になるか不明。いや、エルグランド肯定派の皆さんが押すな押すなのイキオイでディーラーに行き、納期1年となれば中古車人気も確実になる。日産の販売部門がアルファードと同じ「3年後に70%前後」という驚くほど高い残価率を設定してきたならエルグランドもアルファードと同じ価格になる。
2026年度に日本投入はエルグランドとキックス
アルファードのハイブリッド4WDの価格は657万円である。エルグランドも同じ価格だと仮定し、残価70%とすれば実質的な3年間の車両価格は202万円。もし日産の販売部門が強気になれず3年後の残価50%したらどうか。実質的なエルグランドの価格は328万円になってしまう。202万円と328万円。この価格差を吹き飛ばす魅力があるかどうか大いに気になるところ。
もう少し長いスパンで考えたなら、ホンダと同じくアメリカ向けの電気自動車を止めてしまったことが不安材料である。アメリカを除く市場では中国製の電気自動車を導入するというので何とかなりそう。エスピノーサさん、アメリカは電気自動車のシェアが増えないか、じゃなければ中国から持ってこられると考えているようだ。戦略通りになることを祈ります。
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