燃費の良い韓国勢
原油価格がジワジワ上昇し始めた。アメリカではガロンあたり3ドル25〜45セントといった相場。日本人の感覚ならリッ
ター160円くらいだろうか。このくらいの価格になってくると、3歩あるけばガソリン高を忘れると言われるアメリカ人すら、再び「燃費は大事だ」と考えるようになることだろう。
このところ売れ行きが落ち着いていたプリウスも再び注目を浴び始めているという。しかし! 今までの流れだと「ガソリン高=日本車が売れる」だったけれど、最近は現代自動車も強い存在感を出し始めている。例えば発表されたばかりの新型エラントラの燃費を見ると、シティ29/ハイウェイ40mpg。
街中だと12,4km/L。高速道路で17,1km/Lということ。燃費の良さで評価されているカローラが26/35mpg。シビックも26/34mpg。アメリカ仕様のヴィッツやフィットさえ新型エラントラに届いていない。デトロイトショーで発表される次期型シビックも厳しいんじゃないかと言われている。
現代自動車は2011年にハイブリッド車まで出してくるらしい。昨日のTOPでも書いた通り、広州ショーに代表される海外のモーターショーへ行くと、今や韓国勢がかつての日本車のような存在となっている。しかも韓国政府はアメリカを含め様々な国とFTAを締結していってます。これまた日本車にとって脅威。
ちなみにアメリカに於ける自動車の関税は5%。200万円のクルマを輸出すると10万円の税金を取られるワケ。この状態で、韓国車は日本車より10万円安い。FTAが発効したなら、税金分も安くなるのだった。燃費を含めた車両評価で日本車を凌ぐ韓国車が10%も安かったら厳しいです。
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年末なのに来年に向かってくらーい影が日本車におちてるみたいですね。個人的には燃費が負けてるのははベルト式CVTを誉めちぎってるメディアや評論家先生とCVTに投資して、回収できるまで辞める決断ができないメーカーにあると思います。 ユーザーはCVTばっかりで選択が少ないし。 あれに頼ってると、まともな燃費がいいエンジン開発ができないのでは? カタログとかけ離れすぎだし、特定の条件では燃費が伸びるのでしょうけど。トータルで見て効率悪いらしいし、本当にCVTが凄ければマツダがスカイアクティブで新規開発するでしょ多分。来年はマツダが上手くいけば明るい気がします そうなるといいなホントに。
新型シビックをめぐるあれこれ、日本車が抱えてきた問題の膿が吹き出たことを示していると思います。
まず最初は、現行最終型のタイプRが欧州のユーロ6排ガス規制に適応不可となり、製造中止を余儀なくされたこと。このあたり、従来規制が(ヨーロッパと比べて)緩かった北米に甘えて、エンジンマネージメントシステムの研究や熟成を怠ってきた日本メーカーの失態を示していることに他ならないです。また、ホンダご自慢?のIMAシングルモーター式ハイブリッドは平均速度が高い本場欧州では容易に息切れしてしまい、インサイト、CR-Zともに極度の販売不振に陥っているといわれております。やはりハイブリッドに固執するとして、VWトウアレグの如きセーリング機構式二段階過給と組み合わせて無理なくエンジンの美味しい回転域を使えるように開発を進めるなり、ホンダ自身が先ほど発表したアコードハイブリッドの如く巡航時はアトキンソンサイクル式(そう、吸入量は排気量の八割程度で済むのだ)のガソリンエンジンのみに絞るクラッチを内包したタイプを改良して用いるなど、やるべき手はいくらでもある筈です。
何より、エンジン屋ホンダの面目にかけてポスト新長期適応型ディーゼルや同ハイブリッド(東芝SCiB電池を使えれば実に魅力的!)、ガソリンエンジン本体の徹底的なクリーン化(CO2量は二桁で!)で最先端を行くぐらいの気概が必要なのは事実です。そうした点では「眉唾もの」呼ばわりも聞かれるマツダの「タコ足排気+半球形燃焼室」SKY-Gユニットの方が遥かに見込みが大きいのではないでしょうか。
そもそも、ホンダと言わず日本メーカー共通の傾向として「アメリカ」の基準をワールドスタンダードと思い込む癖は問題があると断言したいです。平均速度が低く、燃料消費などまあ気にしないと言っても良く、燃焼効率もまた問題にならない地域たる北米。そんな風土だからこそ、欧州では「ウドの大木」たる巨大なピックアップトラックやらSUV群がもてはやされ、ハンドリングもブレーキも「観光バス並みに走れれば良い」(∴クルマに「速いも遅いも関係ない」の具現化と思えませんか?)以上の期待は抱かれないものです。そんなアメリカを一等国と思うなんて井の中の蛙も甚だしいのではないでしょうか。
我々の周りでもクルマについて多少なりとも確かな見識がある人間は「アメ車」それ自体が不可侵領域に等しく、「外車」と聞いて「メルセデス/BMW/アウディ/VWにプジョー/シトロエン」を差し置いて、「GM/フォード/クライスラー」或いは「シボレー/ダッジ」なる記号ばかりが浮かぶ人間を「おつむの軽い、センスに問題ありの人種」として目の敵にしているほどです!
そうは言っても世界の大国アメリカ、脳がスポンジ状になっていたと思われた連中もマスタングの5.0L可変気筒に412hpと10.6km/lの低燃費を両立、さらに同3.7V6の13.1〜20.56km/l!!!!の前代未聞の燃費の実現から電気自動車シボレー・ボルト、テスラに到るまでワールドスタンダードに目覚めてそれをリードしようという気概を見せ付け始めたことが伺えます。そしてそんなアメリカ市場を主戦場に、世界のガソリン車業界をリードしようと躍起のヒュンダイ他韓国メーカー、そんな間にあって日本メーカーはどのような方向を目指すのでしょうか。トヨタの小排気量+過給器や前記SKY-Gのマツダ、次期スカイラインからジューク、次世代ティーダに至る直噴エンジン+過給器で低燃費を目指す日産勢などようやく「ガラパゴス化の閉塞状態」の先に光明が見える一方でホンダのこの低迷ぶり、伊東社長もようやく非を認め始めるも未だ暗中模索から出られず、フィットの電気自動車の未完成ぶりなど往年の「エンジンの名門」が聞いて呆れるというものです。シビックタイプRの製造停止も同社の技術開発がいかに脆い物だったかを浮き絞りにしたのは否めません。
現行シビックは数年前の好景気時代の「大型化万歳」のニーズに応え、そのコンセプト自体が天寿を全うしたものと考える。そしてシビックの日本市場撤退は天からの貴重な警告ではなかろうか、ガラパゴス化日本と大企業病ホンダに対しての。そこで、シビックブランドを一旦我が国から清算した後、アコード方式のハイブリッドを過給器付き1.3Lに組み合わせ、さらに燃料電池を積んで復活させてもらいたい。こうあってこそ日本市場を見限ってシビックブランドを死に追いやった罪滅しになるのではなかろうか。
韓国から高級プレミアムクラスが出てきたら日本車もお終いですな。
しかしながら韓国には高級クーペ、ピュアスポーツカーが一切ないからそこの部分が日本車の強みかな。
GTRみたいなクルマが大切な日本車のイメージリーダーだと思います。トヨタもセリカみたいな歴史ある資産を活用するべき義務があると思う。