メディアをダマのは簡単

国交省の天下り先となっているだけでなく、国交省と全く同じ内容の試験内容でクルマを壊すだけというムダ遣いの温床になってる『自動車アセスメント』は、2010年に事業仕分けの対象になり12人中5人が「廃止」と判断。結果「他の法人で実施」になった。どっこい国交省はシカトを決め込み、事業を継続してます。

昨日のこと。「ハイブリッド車の衝突安全性を確認する」というニュースがTV各局で取り上げられていた。事業仕分けの対象だったことをすっかり忘れてしまっているらしい。なぜムダ遣いなのか? ハイブリッド車や、さらに多くの電池を搭載する電気自動車の衝突安全性など、型式認定のテストの際に行ってる。

100歩譲って国交省の試験内容を上回る速度からの衝突や、バッテリーケースを直撃
するだろう場所に衝撃を与えるとか、高圧ケーブルが損傷しそうなモードにするかと工夫したなら意義ある。実際、アメリカなんか超シビアなポール側突(電柱に横から突っ込むことを想定。ボルトはこれで発火した)まで行ってます。

32km/hのポール側突動画

ちなみに上の映像は『NHTSA』(国交省に相当)で行った試験。その他『IIHS』(米国道路安全保険協会。事業仕分けで他の法人のモデルとされた)という機関で違うタイプの試験を行ってる。アメリカで販売されているプリウスもリーフもNHTSAとIIHSの試験を余裕でクリア可能。だから自動車アセスメントは無駄遣いなのだ。

ADAC(ドイツ)の80km/hオフセット!

ということを知らない日本の大手メディアは「ハイブリッドは感電すると簡単に死んでしまうほど大量の電池を積んでいるを知ってますか? 私たちが皆さんの代表として試験してみました」という役人の戦略に見事引っかかり、自動車アセスメントを紹介してるワケ。結果は「安全でした」。当たり前だ。

・ECOカーアジアは「CX-5のディーゼルは279万円スタートに

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4 Responses to “メディアをダマのは簡単”

  1. 小林 英弘 より:

    「前年度に「廃止→他の法人で実施」とされた事業を今年度も同じ法人で実施」なんて、同じ公務員稼業の人間としては「ありえない! 考えられない!」 というか、まともに考えればそんな事やりたくても「不可能」だと思いますが!?…霞ヶ関の高級官僚サマ達には「不可能を可能にする力がある」としか思えませんね。「政府の事業仕分けをシカトしても黙認される力」。個人的にはそんなモノ、羨ましいとも何とも思いませんが。
    …先日フリードHVに試乗してる時に助手席の営業君が「近年ではHV車が広く普及しましたが、実はHV車の整備時の事故で毎年100名前後の整備士が感電死してるんですよ」ってサラッと言ったので思わず「えぇ!? マジで!?」って叫んで聞き返しまいましたが…事実だそうです。しかも大半はHV車特有の知識を持たない非ディーラー系の「町の自動車屋さん」だそうです。…話によるとトヨタ式HVで常時200V、ホンダ式で常時100Vの電流(←「電圧」が正しいのでしょうか? 何分こういう方面には疎いもので間違えてたらすみません)が流れてるので「HV車の整備は知識がないと非常に危険」なのだそうです。
    こういう事実を都合良く利用してワガ連(←「自分達」程の意味)の天下り先に事業を100%落として設けさせ恩を売る。同じ公務員として憤りを感じますね。
    …最近のコラムの投稿者様のコメントを拝見すると改めて思うのですが、「公務員」って民間の方々からトコトン「目の仇」にされてるんですね。民間企業がそうである様に「公務員」にもピンからキリまであります。利権にどっぷり浸かって美味しい汁を吸ってるのは「国家Ⅰ種組」の霞ヶ関の高級官僚サマ達だけ。「国家Ⅱ種組」の全国津々浦々転勤族なんて「ひねくれ根性」丸出しのちっちゃい人間ばっかりですよ。それに「公務員」稼業で「安定して楽して美味しい生活」ができるのなんて、下はせいぜい都道府県職員の内の「本庁舎勤務」の人間達までですよ。県税事務所とか土木事務所とかの出先で勤務してる人間でさえ「ひねくれ根性」丸出し。仕事でこの人達と話すとウンザリします。「アンタ! 電話でそんな受け答え方しかできないの!?」ですから(笑)。同じ公務員ですら呆れる程ですよ。
    それより下の市町村の職員の生活水準なんて、たかが知れてますよ。私は就職活動でちょっと失敗していわゆる「ブラック企業」に入社しちゃったのですぐに辞めて約1年間、職安に通いながら合同説明会に参加したりしましたが…いわゆる「第二新卒」状態の自分なんか新卒市場でも転職市場でも全く相手にされず…で半ば仕方なく大学院に行きましたが、文系の大学院なんて全く「潰し」が効きません! 事実上「大学に残る」か「公務員試験を受ける」かの二者択一状態でした。で公務員試験を受けて地方公務員になりました。なので就職が遅く26歳で就職してこの3月で13年目が終わりますが…未だに手取りが20万円台に乗りませんよ。
    市町村職員なんて「安定」という名の「束縛」でがんじがらめです。先日のコラムの投稿者さんの「私はギリシャイタリアのように一時的に行政サービスがストップしてでも、公務員どもに払う給料のために増税に甘んじるくらいなら破綻しても良いと痛切に思います!破綻しないと安定している職業のありがたみが公務員にはわからないようです」という気持ちも十分理解できますが…増税になれば「公務員」の給与その他も分け隔てなく「増税」されますよ? その意味では「痛み」は民間の方々と同じですよ? …繰り返しますが、公務員にもピンからキリまであります。それに関してはイチ公務員として理解して頂きたいです。

  2. samine より:

    小林さんへ、公務員の状況を「理解して頂きたい」ってのは流石に不遜じゃないですかね。地方公務員は市町村ともなれば甘い汁を吸ってない、とか言ったって言い訳にしかなりません。如何にも公務員的な答弁ですネ、情けない…。
    民間の平均よりも公務員は常に給料上です。あの阿久根市だって、竹原前市長が急進的な改革を進めた理由の一つは民間の二倍はあるとかいわれた公務員の高給ぶりでした。九州の片田舎でロクに産業もないのに市民の税金で高給取ってる公務員に反発した市民が選んだ市長です。独裁者だなどと騒がれて市長の座を追われたのも、結局役所お得意の情報リークでマスコミを動員した狡猾さによって改革が潰されたということです。穏健派の後任市長なんて役人からすれば御し易しでしょう。…田舎の役場レベルでもこれなのです。甘い汁を吸ってるのは自覚が無いだけで公務員一般です。
    と、いったことを見れば、公務員は上は政治家から下は役場の小役人まで安定した身分と権限を享受する特権階級であって、彼等の下らない都合や盲目無知によってわが国が酷い状況なのです。それも自覚せず「国民が悪い」「国民はバカだ」なんてテリー伊藤さんがかつて取材した大蔵官僚みたいな暴言はく人がいますが、同じ公務員として恥ずかしいです。
    私はいつも民間の方には悪い気がしてますよ。政治家の皆さんは早く公務員給与や特権を削減して下さい。自分たちの分も、ね。連中は役人だけを公務員と扱って自分達も全体の奉仕者だという事実を都合よく忘れてるんですな。下らない。
    役人を切るなら政治家も切れ。国民は自分達は切られて公務員だけは切られても保護される状況をおかしいと思わない筈がないが…ここまでやられて政治にデモや暴動起きる位になるにはまだまだ足りないか!?バカバカしい。国民は権力とマスコミによって愚民化されてる。国交省の天下り団体サンの件など小さい方だ。

  3. 昨年末の話題、百姓 より:

    愛知県人事委員会は31日、県職員の給与を引き上げるよう大村知事に勧告しました。愛知県によりますと、今年4月の職員給与の平均は、月額40万3577円で、民間給与の平均に比べ750円低い水準です。
    このため、県人事委員会では民間との格差を是正するため、4月にさかのぼり職員給与を月額750円、率にして0.19%引き上げるよう大村知事に勧告書を手渡しました。ボーナスを含めた県職員の給与総額は、過去2年民間を上回ったため踏みとどまってきましたが、今回は4年ぶりの引き上げ勧告となり、愛知県では今後財政状況を考慮し、勧告通り引き上げるかどうかを検討します。
    〜〜〜〜 だそうですが、これは上の方の官庁や官僚ではなく、一地方の公務員の話です。毎日常のようにテレビが各局の全国放送でデータを示しながら、また現役や辞めた公務員などの証言、証拠を元に放送しています。一部に自分が薄給だと思い込んでる公務員がいるかもしれませんが、公務員全体の平均は民間企業の2.3倍です!!
    民間にはない手厚い手当て、豪華官舎、ただ同然住宅ローン、割増退職金、恩給、などなどなど基本給2.3倍に含まれていない計り知れない目に見えない隠れ手当てもあるし、薄給だとか言ったらバチが当たるのではないでしょうか。
    公務員に望みたいことボランティアは良い仕事をするようですよ、お金が目当てではないからですね、お金が欲しければ公務員にならないで民に 行って頂きたい。
    公務員の報酬の主体は、社会が良くなること、国民が喜ぶことなのです。この点が民と大きく異なるところなのです。公務員の報酬は国民が幸せになることが主要な報酬なのです。
    したがって民間より平均で2、3倍も高い公務員の賃金は是正すべきは当然です。

  4. 小林 英弘 より:

    まず「samine」さんへ。
    まずは阿久根市の話やテリー伊藤さんの話など教えて頂いてありがとうございます。これらの話は私は全く知りませんでしたので、これは本当に有難い事です。全国には市町村といえども酷い自治体があるものなのですね。勉強になりました。
    しかし私も「いつも民間の方には悪い気がしてます」よ。特に税務課徴収係時代や水道局業務係時代には毎日「自分なりの良心」と「罪悪感」との葛藤の毎日でした。何せ明らかにお金のない人達に「業務命令」でもって「差押予告」を簡易書留で送ったり、「停水予告」を送って実際に翌日に止水栓を締めて停水を執行したり「させられました」ので。
    あなたがどういう身分&立場の「公務員」なのかは分かりませんが、私のコメントを読んで私が「民間の方には悪い気がして」ない様な冷血漢だと思いますか? 「そんな人間」が自分の実名どころかこれ以上ない位ギリギリの所まで個人情報を公の場に明かしてまで民間の方々の、多分にマスコミの煽りに起因すると思われる過剰な「公務員バッシング」に対して「嘘偽りも演技も自己弁護も何もない事実を伝えた上でのお願い」をすると思いますか? ここまで自分なりに誠意を尽くしたコメントで「国民不在の愚作ばかりの上級官僚と末端の市町村職員を一緒にしないで下さい」と訴えても、あなたには「不遜で如何にも公務員的な答弁で情けない」と思われるのですか? 同じ公務員として、流石にそれは「非常」というものだと思いませんか…?
    あなたも公務員ならお分かりでしょうが、たとえ田舎の市町村といえども下っ端のヒラなんかが知る由もない所で「甘い汁」を吸う画策が為されていて、私も知らされない間に知らぬ間にその「共犯者」になっているのかも知れません。というか確実に「共犯者」になっているのでしょう。そんな到底知る由もない所で共同正犯的に「お前も自覚がないだけで国民の敵なんだよ!」と言われれば、仰る通り返す言葉もありません。「甘い汁を吸ってるのは自覚が無いだけで公務員一般です」なのですね。分かりました。理解しました。それを教えて頂いた事、感謝致します。
    次に「昨年末の話題、百姓」さんへ。
    まずは愛知県職(というか自治労愛知組合でしょうね)の「今のこの時勢に自分達公務員の給与の引き上げ!を知事に勧告した!」という前代未聞の「ありえない!」蛮行愚行を教えて頂いてありがとうございます。これに関しては…同じ公務員ながら「完全に狂ってる」としか言えない愛知県職に替わってお詫び致します。申し訳ありませんでした。
    で…別に遠まわしに仰らなくて構わないですよ。「一部に自分が薄給だと思い込んでる公務員がいるかもしれませんが」ってのは私の事ですよね。ズバッと「小林」と言って頂いて構いませんよ。そのために実名で投稿しているのですから。
    先のコメントで私が記したのは「公務員全般についての言い訳」ではなく、純粋に「私、小林英弘の個人的な収入の状況」をお伝えしたまでです。ウチの市では「豪華官舎、ただ同然住宅ローン、割増退職金、恩給」のどれ一つありません。私個人の収入を率直に言えば…薄給です。「隠れ手当」なんて一銭ももらってません。これでも「バチが当たる」でしょうか?
    私はドライな性格ですから「公務員に係る全ては法律による」と割り切ってます。なので「人事院勧告断固反対!」なんて騒いでる組合の連中の神経を疑います。「自分ら、騒ぐ前に自分らが何でメシが食えてるかちょっと考えてみようよ?」といつも思ってます。なので民間と比較して公務員の給与が2.3倍なのなら、-2.3倍の是正措置を行う事に何の意義も不満もありません。第一、先のコメントに記した様に、私は「お金目当て」で公務員になった訳でも何でもありませんので。
    「公務員」とはすべからく「法の執行者」。警察官が「刑法」、消防隊員の方が「消防法」を執行するのと全く同じ様に、税務課職員は「地方税法」、市民課職員は「戸籍法」「住民基本台帳法」、福祉課職員が「生活保護法」を淡々と執行するのみです。給与や福利厚生なんかは個人的には「枝葉の事」と思ってます。
    …いかがでしょうか、ご両人様。これでもご不満でしたら国沢さんを通じて直にお話しましょう。直にお話すればご両人様の誤解や不満も私自信の言葉にてご納得頂ける説明をさせて頂きますが…いかがでしょうか?

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