アメリカ2,5%に対し日本の自動車関税は実質的に12%!
日本のメディアは本当に素直だと驚く! 「騙されやすい」のか。日本政府が「我が国に自動車を輸入するときの関税ゼロ。アメリカだと乗用車は2,5%」という主張を真に受けているらしく、大手メディアからも「日本はフェアなのになぜアメリカが文句言ってるのか?」と頻繁に聞かれる。
本日も女性記者から電話取材を受けた。自動車税について話をしようとしたら「自動車税って何でしょう?」。腰抜けました~! この新聞、自動車税を知らない記者が自動車について書くのか? さらにグレードについても重要なので「グレードは解りますよね」と聞いたら「いいえ」。
改めて非関税障壁について確認しておく。アメリカで3万ドルするトヨタ86を輸出する時に支払う関税は、おおよそ5万5千円。同じくアメリカで3万ドルのダッジ・チャレンジャーを日本に輸入したら、関税ゼロである。自動車税はどうか? トヨタ86の場合、10年分の自動車税39万5千円。
3600ccのダッジチャレンジャーを10年間乗った時の自動車税は66万5千円。27万円も高く支払わなくちゃならない。排気量区分の自動車税はアメリカ車を排斥するために作ったもの。実質的な関税です。税率に換算したら12%程度になる。アメリカの2,5%に対し、日本12%という具合。
参考までに書いておくと、ダッジチャレンジャーの出力は305馬力。スバルWRXの2000ccターボと同等だし、高速燃費だって極めて実燃費に近いアメリカ式で12,8km/L。2000ccターボを搭載するレクサスNXの11,9km/Lより良い数字。馬力や燃費課税なら同額ということになります。
私らの世代からすればバニシングポイントで憧れた左ハンドルのカッコ良いダッジ・チャレンジャーが300万円で、しかも自動車税が3万9500円なら乗ってみたくなる。非関税障壁の代表的存在である排気量別課税は明らかにアンフェア。トットと改訂すべきだと強く思う。
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