最悪のチョイス
どう甘めに評価しても、菅政権の震災対応は決定的に遅く、しかも酷すぎた。菅首相本人の能力／資質もさることながら、官邸の能力があまりに低い。ボランティア担当に辻本議員を投入するなど、人を起用する能力の無さも飛び抜けている。このまま菅政権を支持したら、民主党そのものからして終わりです。
事態は流動的ながら、総選挙に打って出るようなことをすれば、もはや子供の意地の張り合い。菅直人は末代まで叩かれる。己のプライドがあるなら、なるべく早い時間に下りるべきかと。１００歩譲って首相を引きづりおろされなかったとしても、もはや死に体。国家としての”全体症状”は悪くなる一方だ。
ちなみに社民党や共産党は棄権するという。こらもう選挙に行かない国民と同じ。棄権も認められた権利だというなら「そうですね」と答えるしかあるまい。問題は次の首相か。地元が被災しているのにダンマリを決め込んだ小澤さんは厳しいだろう。現在の官邸メンバーも全員ミニ菅首相だし。
民主党の中に適任と思われる人は見あたらず。かといって自民党にも居ない。幹部は原発推進だったこともあり全員「スネに傷ある身」。民主党であっても自民党であっても、３０歳代くらいじゃないとダメ。こうなれば３５０日以上首相が不在のままこれといった不具合無くなっているベルギーを見習うか？
むしろ権限を持つ首相いなければ、官僚の責任感が目覚める。少なくとも今よりずっとマシな震災復興策を打ち出せることだろう。官邸に入ってくる情報も握りつぶせなくなるので、公表せざるを得なくなります。震災復興関連法案は党単位でなく、意志が同じ政治家で集まって決めればいい。良い政治家はたくさん居る。
さらに望ましいのは、民間のチカラを使うこと。４千億円の不良債権を処理し伊藤忠を立て直した丹羽元社長が中国大使をしているけれど、良い仕事ぶりだ。次の日本のカタチは、民間と官で５０対５０の力関係となるような国家運営システムを作ることだと考えます。いずれにしろ官首相は潔く身を引くべき。
追伸／１２時２０分に結論でた。最悪の結果でしょう。「震災と原発問題にメドを付けたら菅さん交代」だという。メドが付かないから退陣要求かと。国民だって菅さんを下ろしたいのでなく、早い速度で震災／原発対応をしたいだけ。民主党も「これで上手くいった」と思っているなら全然空気読めていない。
自民党は納得すまい。
<おすすめ記事>
総理は確かに、自分がやり抜きたいという気は有るんだと思います。
ここまでみんなから言われて辞めないのだから、そうでなかったら、だだの痛い人です。
しかし、幾らやる気があっても時と場合によります。
今は、まずスピード感を持ってあらゆる決裁する時であって、自分の夢や持論を貫く時では有りません。
総理大臣なんて元々、
自分の理想を実現化出来るようなポジションじゃ無いですし。
選挙で民主党に投票を反省しています。
＞人を起用する能力のなさ
ほんと仰るとおりだと思います。
辻元議員は自ら”国壊議員”と言ってますしね。
小沢さんにしても、沖縄基地問題で反対しておきながら基地付近に土地を買ってる。また強制起訴が決定してるような人なので、そもそも無理だと思います。仮にそのような状況の人が総理になったら、それこそ民主党どころか、日本は終わりではないかと思います。
ただ丹羽元社長に関しては疑問が残ります。中国へのODAを増額するよう言ってた人なので･･･。
官僚は様々な情報を持ってるはずなので、これを上手くいかすしかないと思います。脱官僚はダメだと思います。
民主党へ政権が移動しても首相交代１年ルールを継続させようとする自民党の押し売り体質のなせる業ですね。鳩山氏を引き摺りおろすことは出来たようですが、今の自民党には昔のような力はもう残っていませんでした。
小沢氏はいまだ土建屋さんに好まれていらっゃるようですが、本人に閣僚としての統治能力が無い以上、支えるだけ無駄でしょう。政党売買で政治資金を作ってきた方ですから近づけば近づくだけ怪我します。おっかないですね。
三菱や東芝には原発特需があるのに、土建屋にはあまり利益が無い様子。
だからといって腹いせで国会を混乱させてはいけません。がれき処理は被災地の復興への重要な布石です。がれきを処理している間はみんなで復興に必要な議論を進めていけばいいのです。土建屋さんだけが先行すると余計なものに借金をしていまいそうです。高層庁舎で積み上げた見事な借金はいまだに国民に大きく圧し掛かっています。
被災地そっちのけでリニア敷設にGOサインを出させる力は認めますが、あまり露骨な行動を取ると心から嫌われてしまいますよ。隠れたつもりでしょうがお尻が見えましたよ土建屋さん。
菅直人の耳に念仏、全く空気の読めない方だ。
不信任可決していたら、やぶれかぶれ解散になる。そうすると被災地復興どころじゃなくなる。また、多くの民主党議員は落選確実。
これを避ける為、民主党議員は仕方なく反対票を投じたのに、この人自分が信任されたと思っている。「馬鹿は・・なきゃ治らない」つくづくそう思います。
この人が辞めてくれたら、亀井さんに首相になって頂いて、復興対策の為に自民、国民、民主の時限連立を行って、それこそ復興に目途がつけば解散総選挙とすればよかったでしょう。
ところが、菅さんが復興の目途と言ってますが、この人が首相である限り、復興の目途は立ちません。
本当、最悪のシナリオ。
今日、6月3日。
菅総理大臣は、自らの
国会答弁をニュースで確認した大多数の国民が
支持すると思っているのでしょうか？
きっと、多くの報道機関が緊急世論調査を実施し、
驚くほど低位な数字が出てくると思われます。
内閣の取り巻きの皆さんも
これはさすがにまずいと気づいているのではないのでしょうか？
そう思っていると
誰か止めてくれと
思っていると信じたい。