5社の不正内容で唯一不安残るのがスズキのフェード試験

社内認証試験において、ブレーキの踏力が規定値を大きく下回る弱い力だったことで、停止距離が法規要件に対して余裕が無い結果でした。しかし、試験成績書の提出期限に対し再試験を行う時間がありませんでした。その為、試験に関与した者がブレーキを規定値近くまで踏み込んだ場合を想定した停止距離に書き換えても問題ないと考え、意図的に書き換えたものと推測しています」。

スズキの公式発表である。アルトバンのフェード試験で良いデータを採れず。理由は踏み込みが弱かったとのこと。成績書の提出期限に間に合わなかったから適当な数字にしたとある。全て信じられない。そもそも認証試験のデータを担当するテストドライバーがヘタだったとスズキは言ってる。他のメーカーに聞くと「ブレーキも踏めないドライバーがブレーキの試験などありえない」。

そらそうだ。さらに本当にブレーキの踏み方が悪かったのなら、その場で再テストすればよかった。ブレーキ冷やす時間を取ればデータなど取れる。続けて「2024年5月18日に法規認証部門の立ち合いの下、当該試験をやり直した結果、フェード試験の法規要件を十分に満たすことが確認できました」。最初の試験は暑い9月。確認テストは涼しい5月初旬。果たして実力はどうか?

商用車は基準よりはるかに重い荷物を積まれるケースが多々ある。したがってブレーキテストは乗用車より厳格であって欲しいと強く思う。スズキからは詳細情報が出てこないため不明ながら、私としては他の4社より悪質だし問題だと考えます。もしかしたら安全性に問題のあるレベルじゃないのかもしれないがスズキは記者会見も行わない。そういった点で不信感を持った。

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5 Responses to “5社の不正内容で唯一不安残るのがスズキのフェード試験”

  1. 猫まんま より:

    どこのメーカーもダイハツのこと笑えませんね。
    「ブレーキも踏めないドライバーがブレーキの試験などありえない」まさにこれ。どこの世界にブレーキもろくに踏めないテストドライバーが居るのか?池袋の上級国民でもテストドライバーに使ったのか?
    ブレーキは安全性の認証問題よりもドライバーにとっては身近な問題でしょうに。
    なぜか身近に車関係者が多いのですが昔からスズキは闇な部分が多いと聞いています。それも命に直結する危険なものばかり。結構やばいかもしれませんね。
    そいえば先日からK6エンジン搭載のスズキの軽がやたらとノッキング起こしてるのを見る?聞く?のですがK6エンジンも何か問題抱えてるんでしょうかね?

  2. トヨタ車ユーザー より:

    スズキの発表を読んで驚きました。

    >試験成績書の提出期限に対し再試験を行う時間がありませんでした。その為…書き換えても問題ないと考え、意図的に書き換え…

    結局は安全性の検証より「時間」を優先したとハッキリ自分から言っちゃってます。ダイハツの不正の原因と同じ理由で不正しました、と(おいおい…!)。

    国土交通省もガサ入れするならトヨタではなくて、スズキの方だと思います。

  3. スコップくん より:

    各社問題ないと思われる奴だけ報告したんでしょうけど、ないと報告したらしい日産、三菱を含めて、これ以上の実態調査はないんでしょうね。
    もっとも国交省もわからないか…

  4. ニラ玉 より:

    はじめまして
    1点お聞きしたいのですが、

    “法規要件に対して余裕が無い結果でした”

    は、「法規要件はぎりぎり満足していた」と解釈しましたが、(これが本当だったとして)これ自体問題あるのでしょうか?なぜ、満足しているのに書き換えをしたのでしょうか?(余裕がある方がなにか会社的なメリットがあるのでしょうか)

    ご教授よろしくお願いします。

  5. しんぶんし より:

    過去の事だからいいってわけではないけど、アルトバンて2017年に消滅しているのですね。アルト47万円が懐かしい。

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