紅葉時期のいろは坂、週末はホンダ車の大量エンコが風物詩になってきた。i-DCD乗りはご注意を
今やいろは坂の風物詩になりつつあるのがホンダ車のエンコ。ちなみにエンコは「エンジン故障」の略だと思っている人も多いようだけれど、古くから使われる日本語に「座り込んで動けなくなる」という意味がある。「クルマがエンコ」という表現は戦前から使われていた。エンジン以外のトラブルも含むと思われる。もう一つ。ヒコウキじゃエンコという表現をしない。座らないですから。
どうでもいい話でした。先週末の連休もいろは坂でホンダ車のエンコが続出したようだ。Xを見ると「16台エンコしているクルマに遭遇したが13台はホンダ車」とか「止まっているホンダ車を6台見た」。もちろんホンダも認識しているためユーザー向けの情報を出している。『i-DCD』と呼ばれる乾式クラッチ式1モーターハイブリッドシステム特有の弱点で、もはや対策不可能。
いろは坂のような連続した登り坂で4km/h前後のノロノロ運転が続くと、長時間にわたり半クラッチを使うことになる。中でも登り坂でブレーキを踏まずアクセル開けて止まっているような乗り方をすると、あっという間にクラッチ板がフェード。完全に壊れる前にセーブモードとなってしまい、動かなくなる。冷えれば動くようになるのだけれど、道のど真ん中で止まったら迷惑だ。
もちろんテクニックで克服可能。マニュアルミッション車だと思って乗ればOK! すなわち前が少し空いたらクラッチ繋いだ程度の速度(7km/h以上)で走る。それ以下のノロノロになったらブレーキ踏んで停止。前が空くのを待って走り出すことを繰り返せばよろしい。マニュアルの運転感覚を理解出来ない人でi-DCDに乗っているなら、渋滞時のいろは坂に行かないことを推奨します。
参考までに一番エンコしやすいのは車重がある旧型ヴェゼル(現行はモーター発進のためノロノロ上等!)。続いて旧型フリード。フィットの順になる。そして渋滞しなければいろは坂を走ったって問題なし。速度上がってクラッチミートした状態になってさえいればクラッチ板は少ししか使わないですから。繰り返すけれど、2モーターのe:HEVは心配しないでいいです。
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i-DCDはバッテリーとモーターの制御が考慮不足な面も否めないですが、この手のトラブルはDCTおよびDSG全般に起こりうると思います。
MT時代を知る人たちは、半クラ使いすぎ=悪=下手くそ という刷り込みがありますが、もうレガシーですからね。
結局、構造を知った上で乗り方をアジャストできるかどうかですね。
何年も前から問題になりメーカーも分かっているのになぜリコールにならないのか?、事故は起きてない?
i-DCD、小気味良い変速など良さもあるので、
もっとホンダ自身が上手な使い方を啓蒙・周知に努めないと、会社にも技術的にもマイナスイメージがついて勿体無いですね。