高市さん、電気自動車補助金で中国をさらに怒らせる? 中国に進出してる日本企業への影響が深刻
経産省が高市首相の意向を受けた2027年1月から適用される『令和7年度補正クリーンエネルギー自動車導入促進補助金』(CEV補助金)の概要を発表した。金額は以下の通り。その下の表が2026年12月上旬から中旬に予算切れが想定されている現在の補助金額。金額を見て「あら? 補助金の最高額は130万円じゃなかったの?」と思うかもしれない。実際130万円です。
BYDは申請の手間など考えたら実質ゼロの9万円
表記金額の他、メーカーの取組を評価し決定する加算額が最大5万円あるためだ。そいつも減額される。最大5万円から最大3万円(軽は最大3万円から最大1.8万円)の加算で、合計すると最大78万円ということになる。現在130万円の補助を受けられる車種は実質的に52万円の値上げということに。ここに来て売れ行きを伸ばしてきた電気自動車ながら、再び減速することは間違いない。
しかもブラックボックス(正当な評価軸じゃなく役人や政治家の裁量で決まる)になっている「得点」とやらのシステムはそのまんま残された。得点の根拠を上げると以下の通り。中国工場製のテスラが130点以上なのは理解に苦しむ。テスラのシステムで充電可能なのはテスラ車だけ。整備体制厳しい。整備人材も育てていない。V2H無しです。一方、BYDは全てカバー出来ているのに54点以下。
• 車両性能(車種ごと)
• 充電インフラ整備への貢献(企業ごと)
• 整備の体制 / 供給の安定性 / 安全性
• 整備人材の育成
• サイバーセキュリティへの対応
• ライフサイクル全体での持続可能性の確保(リサイクル等)
• 自動車の活用を通じた他分野への貢献(V2Hや災害時の電力供給など)
こう書くとサイバーセキュリティの対応が不安みたいなことを言う人もいるけれど、中国工場製のテスラならバックドアを仕掛けられている可能性は完全に除外できない。リサイクルだって日本で販売されている電気自動車の大半が中古車の段階で輸出されてしまっている。日産なんか電池のリサイクルをしたくたって電池が戻ってこないほど。いろんな意味でデタラメです。
強いて言えば「中国に対する嫌がらせ」ということになる。まぁ幕末の攘夷派のような気持ちは理解出来なくもないけれど、我が国は鎖国しているワケじゃない。皆さんあまり意識していないものの中国との貿易総額は20.2%と、13.9%のアメリカを凌ぎ日本にとって最大の相手国になっている。貿易外収支まで含めたバランスで見ると日本が5兆円ほどの赤字ですけど。
だったら中国との付き合いを止めちゃえ、と言う人もいるだろうけれど、我が国は中国から原料や材料や部品や食料を調達し、それを加工して他の国に売っている。レアアースなどが好例。調達出来なければ収益率の高い製品を作れない。付き合いをやめるのはサプライチェーン全体の見直しが必要な上、調達コストも激増。収益率を落とすことになる。日本の方が弱い立場だ。
「止めちまえ」という構図、第2次世界大戦に資源もないまんまアメリカにケンカ売った当時の日本政府と同じ。もちろん中国を切っても日本が悠々自適でいられる下地を作ってからならいいと思う。されど現時点で中国に出ている企業は1万社余/10万人。ここはもう少しフェアにしておいた方がいい。電気自動車の補助、税金からの負担じゃ無く消費税分の免税でいいと思います。
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