やがて追い越し車線はノロノロ走行ばっかりの国になります

アメリカでもヨーロッパでもマナー違反の運転をしていたら、確実にクレームを喰らう。怒鳴られたり中指立てられたりホーン鳴らされたりパッシングされたり。どこの国であっても道路の存在理由は交通の円滑な流れ。そいつと安全性を両立させることが「社会性」だと皆さん認識している。翻って我が国の昨今の状況を見るとひっどい方向に向かってます。

好例が横断歩道。オタンコな輩は「歩行者優先」をカンペキに間違えてる。「横断歩道」は道路を渡るため、信号や自動車が譲るなどの条件下で通行出来るという意味合い。なのに横断歩道と歩道と一緒にしている輩も多い。一番タチ悪いの、都市部にいるクルマの免許すら持っていない連中。クルマ居るとワザとゆっくり歩く。ガン飛ばしてくる輩までいます。

横断歩道でとまってもいいんだぞ、という雰囲気。こやつら、救急車来てももノンビリと横断歩道を渡る。もしかしたら青信号中は横断歩道で座り込んで休んでもいいと考えている? もちろんアメリカでもヨーロッパでも、お年寄りなどハンデある方以外がこんなことをやったら相応のクレームを覚悟しなくちゃならない。とにかく常識じゃないことをやれば、社会がゆるさん。

クルマの運転も全く同じ。今まで高速道路の追い越し車線をノンビリ走っていたら、相応のプレッシャーを受ける。何度もやられれば自らの間違えに気付くだろう。されど昨今の流れからするとプレッシャー掛けることすら「暴力」だと判定されます。こういった状況をどうやって解決してくべきだろうか? 新興国の激しさは見習えないが、先進国並でもいいと思う。

昨日、JAFで運転マナーについて啓蒙する記事を書いている菰田さん等と「どうしたらいいでしょうね?」と話をした。結論からすれば「今の世の中の原理主義の流れからすれば、どんなプレッシャーも暴力になってしまうためいかんともしがたい。今後、警察が安全重視の厳格な取り締まりを始めたら、追い越し禁止60km/h制限の道を20km/hで走ってもOKになりますね」。

私は元気な人達が上手に安全性を確保しつつアメリカやヨーロッパのようにクレームを付けてくれる社会になったらいいですね、と思う。このあたりは警察がどこまで許し、どこからキッチリ取り締まるかの指針を「それとなく」出してくれたら嬉しい。

 

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ