オデッセイの韓国ザックスを調べたら‥‥

空前の円高という高いカベを乗り越えなければならなくなった日本の製造業は、海外に進出せざるを得なくなった。今や日本車の80%程度が海外で生産されている状況。そればかりじゃありません。日本で生産&販売されているクルマをみると、徐々に輸入部品が増えて来てるのだった。

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上はオデッセイ・アブソルートのダンパー。『ザックス』とされているものの、韓国工場製である。しかもザックスと全く構造が違う。ザックスにゃこんな溶接方法のダンパー無し。日本で一番ダンパーに詳しいと思われるサンコーワークスの喜多見さんによれば「これは韓国のマンドゥと全く同じ構造です」。

おそらくマンドゥがザックスの資本を受け入れ、ザックス仕様のダンパーをマンドゥの生産ラインで作っているんだと思う。ホンダはザックスと契約し、マンドゥのダンパーを買っていることになる。「だったらマンドゥと直接契約したらもっと安くなるんじゃないの?」と考えたのが日産でございます。

先代エクストレイルは元マンドゥ工場製の韓国ザックスを使っていた。しかし新型のダンパーって、マンドゥ製。直取引にしちゃったワケ。コストダウンの進化ですね。ただ昨今のような円安になってくると、日本製のダンパーも韓国製のダンパーも価格は変わらなくなってくる。すでに韓国ザックスはビミョウかと。

2014年の前半まで、日本の自動車メーカーは工場進出だけで無く、部品の調達先まで海外に広げていた。しかし1ドル=105円を超えたあたりから、国内回帰の流れも出ている。2015年は部品の調達先を日本に戻すという動きが一段と強まっていくことだろう。そうなれば少しは景気もよくなる?

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