ホンダF1、絶好調か、てんでダメか?

F1開幕まで2ヶ月を切った。ホンダF1の開発状況についちゃ昨年11月末にアブダビで行われた公開テスト以後、全く報じられない。果たしていかに? と思っていたら、昨日のこと、マクラーレンの関係筋の知人から「書いてくださいよ!」。何でもつい最近、栃木の研究所(さくら)でパワーユニットに小さくないトラブルが発生したという。

まぁ開発中のトラブルなど珍しくない。この件に付いちゃその人も全く問題としておらず。怒っていたの、ホンダ側の姿勢です。開幕まで時間ないためマクラーレンはイギリスからパーツを、いわゆる「人間宅配便」で直送しますとホンダに伝え、成田空港まで取りに来て欲しいと依頼したそうな。するとホンダ側は「休日なので取りに行けません」だって!

仕方なくマクラーレン側で成田空港まで行き、さくらまで届けることに。当然の如く研究所の守衛に話が通っていると思いきや、全く無し。守衛所でもさんざ待たされのだとか。さてさて。ナニに対して怒っているのか? 危機感の薄さでございます。第2期も第3期も現場の緊張感はこんなモンじゃ無かったという。本来ならホンダの社員が動くレベル。

今回の話、F1関係のジャーナリストに言ったトコロ、書いてくれなかった由。これまたマクラーレンの関係筋は嘆いてました。そらそうだ。皆さんホンダを怒らせたら取材しにくくなりますから。お金だって出してくれなくなる。念のため私は聞きました。「もしかして凄く競争力のあるパワーユニットが出来たから三味線弾いてるんじゃないですか?」と。

そしたら「その可能性はあります。じゃないとあんな余裕ある対応など出来ないですよね」。とはいえ大いに心配しているという。続けて「出来れば開幕前からホンダの経営陣に開発現場の雰囲気を知って頂き、もし苦戦するようなら抜本的な対策をすぐにでも打って欲しいんです」。じゃないと2015年シーズンを棒に振ることになると言う。そらそうです。

私は状況判断する術を持っていない。ただ得た情報は取捨選択し、伝えるのが仕事。今回の内容についていえば出所が100%確実だし、皆さん知っておいても良いことだと考えた次第である。もちろん開幕戦からホンダのパワーユニットは絶好調かもしれない。ただ厳しいようなら、開発に対する考え方から変えなければ低迷は続くと考えます。

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