マツダの新国内販売戦略、やっぱり高級ブランド作りでした。ブランドって売れてから育つのに
先日紹介した通りマツダは新しいブランド価値作りを始める。アメリカ市場で成功したクルマの売り方を日本にも導入するということらしい。ここで問題になってくるのが「ブランドの作り方」だと思う。「どうやったらブランドを作れるか?」という参考書は山ほどあるし、ブランド作りを教えてくれるコンサル会社だって下を見て1万社くらいあります。
言う通りにすればブランドを作れるのか? こら難しい。トヨタを分析してみよう。自動車という商品、安い価格帯のモデルは利幅が少ない。だからこそスバルやマツダは軽自動車ばかりかコンパクトカーまで「儲からない」という理由でバッサリ切ってしまった。翻ってトヨタを見ると、コンパクトカー作りを止める気配無し。利幅少ないけどラインナップする。
もちろんコンパクトカーだとブランドなんか作れないし、ブランドを作る気も無いと思う。なのに500万円を超えるクルマが作りきれないくらい売れている。ディーラーは以前と比べれば小さい拠点を閉じたりしてレベルアップしているものの、古くて小さい店舗だって多数残っている。そういったディーラーでもアルファードやクラウンが普通に売れているのだった。
コンサルが教えるブランド作りと全く違うアプローチです。まぁレクサスくらい徹底してやればブランドを作れると思うけれど(私みたいなレクサスに全く興味の無いクルマ通も多いですが)、それだって20年掛けて9万台規模。大成功に遠い。マツダが理想的な高級車戦略を取り入れ軌道に乗せるまで最短で10年くらい掛かるだろう。少なくとも1年単位じゃ難しい。
マツダに掛けているのはお客さん目線だと思う。そして「応援して欲しい!」という気持ちだ。ここにきて三菱自動車の売れ行きが回復基調になっている。デリカD5なんか5月に1848台も売った。エクストレイルや、マツダのベストセラーであるマツダ2より売れた。スターティングプライスは422万円! 現場では泥臭い売り方してるけれど、中古車人気も高い。
マツダ、このあたりで顧客に軸足を置いたクルマ作り&売り方を真剣に考えるべきだと思う。そしてマツダ好きが応援出来るようなきっかけを作ったらいい。私らクルマ好きからすればマツダは大切です。マツダらしいクルマをドンドン作って欲しい。なのにオウンゴールばっかりしてる。思いきり自分のゴールに蹴ってる(泣)。そろそろオウンゴールをやめませんか?
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シニアフェローに藤原元副社長とともに駄々っ子3人衆として名をはせた方がまだ2名おりますからね。
デザインブランド監修で前田さんが残っている限り、ブランド戦略はマツダ魂動デザインは旧態依然でしょう。
クルマのデザインよりも、もう少しユーティリティや同乗者にも配慮した、後席、ラゲッジスペースに余裕あるパッケージが欲しいですね。
60,80の販売がイマイチなのは、でかくなったのに、CX-5、CX-8を超えられないパッケージでしょう。
CX-50を日本仕様として導入し、4気筒ディーゼルにマイルドハイブリッドを組み合わせた方がCX-60、80よりも売れたかもしれませんし、CX-80の2列シート仕様でも入れてくれた方が有難かったです。
店舗におけるブランド戦略は、もうやりだしちゃったので、いまさらやめられないでしょう。商品、販売戦略でリーズナブルにしてもらうしかありません。
岡崎さんのYouTubeですね。
適切価格の。
正直であれば認めもらえるとか。
甘い